【生兵法】知っておきたい慣用句の意味や使い方|「生兵法」編

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普段の生活の中で何気なく使っている日本語は、様々な由来や歴史的な背景から来ていることを御存知でしょうか?

よく聞いてみるとこんな意味や背景があるのか、と感心させられることが多々あります。日本という国は外国人の方からすれば、不思議でありながらもその言葉の深さに関心させられると言います。

皆さんはこんなフレーズを耳にしたことはありませんか?

「彼はさも自信満々に仮装通貨について知ったかぶりをしているけど、そのうち大変な目に合うわよ。だって生兵法は大怪我のもとって言うじゃないですか」

このフレーズの中で使われている生兵法、私達の生活の中ではあまり頻繁には使いませんが、ちょっと聞いたことがありそうな言葉でもあります。

生兵法の意味

生兵法は「なまびょうほう」と読み、いい加減な知識や、十分に身についていない技術を当てにしてしまうと、大失敗をしてしまうよ、と言う意味を指しています。現代ではあまり一般的には使われない言葉です。

生兵法の由来・言葉の背景


出典:写真AC

生兵法は、どのような由来をもっているのでしょうか?

生兵法と言う言葉は、「清水物語」という江戸初期に書かれた仮名草紙という、庶民向けに出版された本から生まれた言葉だと言われています。江戸時代に入り、戦のない時代になると、庶民の間でも識字率が向上していきます。

それまでは写本で手に入らなかった書物が、木版の技術ができたことにより、製本をされて売り出されるという世に変わっていきます。

識字率が向上した庶民向けに販売された仮名草紙は、そんな庶民も楽しめる様に、仮名まじりで書かれ、内容も世俗的な内容から雑学まで幅広く書かれて世に広まっていきます。

生兵法の言葉の由来となった「清水物語」は、庶民にわかりやすく儒教思想や、政治ネタや、風俗と幅広いテーマで書かれた解説書や教訓本として売り出されました。

物語の中では、著者が清水寺を参詣した時に、様々な階層の人と問答をしたという内容で書かれており、当時の庶民の間ではとても人気のある本だったのです。後に「生兵法はお大怪我のもと」ということわざができた様に、教訓的な意味合いを持つものとして、庶民の間に広まっていきます。

生兵法を使う場面


出典:写真AC

生兵法という言葉はどんな使われ方をされるのでしょうか?

「彼女は随分と新しく入ってきた新人社員にさもベテランで経験も知識も豊富と言うように見せて説明をしているけど、あの新人さん、専門的な知識を学生時代にしっかり勉強しているから生兵法になると思うよ。」

「選挙で候補者が随分わかったように政策を語っているけれど、実はあの候補者、政策も自分で満足に作れていないのよね。生兵法の元にならないといいけどね。」

このような使い方をします。

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