皆さん、会話の中やテレビや新聞など色々な場面でよく聞いたり、文章中で使われている威風堂々はどんな意味だと考えてみたことはあります
か?そこで、まずは威風堂々について、例文をいくつか紹介します。
「ロシアでは軍隊は戦勝記念日に首都モスクワのパレードで、兵士たちがみな歩調を合わせ威風堂々と、赤の広場を行進していく」
「歴戦の将軍は、威風堂々と部下たちに接する」
「創業以来の叩き上げの社長は、一見傍目からは窮地に陥っているように見えても、威風堂々として動じないでいる」
「甲子園開会式の入場で、前回優勝の高校は威風堂々とグラウンドに入ってきた」
威風堂々の意味
出典:写真AC
威風堂々に含まれている意味は、自分に対する自負心に満ち満ちている、うろたえない、力強さに溢れる、自分の実力を信じているなどの意味があり、能力に自信がある為、少し傲慢さを持っている状態でもあります。これまでの経験や実績でから、自らの実力に自身があり、少し周囲に対して威圧的な状態でもあります。
威風堂々の由来
威風堂々の由来は、もともと別々の2つの熟語を組み合わせた言葉であり「威風」と「堂々」をたした四字熟語です。「威風」は威圧するような風貌、もしくは威されるような雰囲気というような状態で、堂々は貫禄があるとか、簡単には動じない様を指しています。
また「堂」という漢字には大きな建物という意味もあり器が大きいという意味もあります。威風堂々は中国では使われておらず、日本独自の四字熟語です。中国では威風凛凛というふうに使われている同様の四字熟語があります。
威風堂々の例文
出典:写真AC
「威風堂々」を使える場面は、個人や団体が勢いに乗っているその様であったり、実力のある人が、自身にあふれている様や、トラブルに動じないような状態を表す時に使うことができます。また、動物が悠然としている様を表すことにも使われます。 「威風堂々」の実際の例文をいくつか紹介します。
「上半期、全国でトップ成績の営業所の所長が威風堂々と今期の業績を発表した」
「市民たちは、威風堂々とパレードする町の消防士たちに手を振り、消防車の上から消防士もそれに答えた」
「証券取引所にやってきた話題の株式新規上場会社の経営陣たちが威風堂々と、取引所に取材に集まった報道陣の前に会見に現れた」
「アフリカのどこまでも続くサバンナの大地を16頭の群れで威風堂々と進むアフリカゾウたちをさえぎることができるものは、だれもいない」
「百獣の王ライオンは威風堂々と立ち上がり、岩の上で地平線の夕日を眺めていた」