「異国情緒(いこくじょうちょ)」の意味と由来|例文も紹介

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異国情緒溢れる光景、異国情緒を感じる風景、という言葉をよく耳にするかもしれません。

どんな風景であるのか、といいますと日本とは異なる雰囲気を持っている風景です。

情緒というのはまさに雰囲気という意味であり、具体的に姿形であることもありますが、場の空気感など感覚的な部分も大きくなっています。今回は「異国情緒」という言葉にスポットを当て、意味や例文を紹介します。

異国情緒の意味


出典:ぱくたそ

異国情緒の意味は、異国風である、つまり外国の風情を感じるということです。外国の風情を感じさえすれば、必ずしも異国の物である必要性はありません。

完全に作られたものであろうとも、そう感じるのであれば異国情緒があるようなもの、と言っても過言ではないのです。

ただし、ここで注意したいのは別に欧米風であることが定義になっているわけではない、ということです。例えば大陸系のものでも異国情緒がそれなりに感じられるものであるといえるでしょう。しかし、あまり中国や韓国などの東アジア系のものは異国情緒があると言われないことが多いです。

元々、日本と物凄く関係が深い地域ですし、建設から服装、風習、制度に至るまでかなり影響を受けていることは間違いないことになりますから、あまり異国情緒を感じるようなものではないと思われることが多いです。

また、日本では海外であることが異国情緒を感じるものであるわけですが、例えばヨーロッパからみれば日本風の家屋を自国で見ると異国情緒を感じるとなります。

その場所の文化や風習、慣習などとは違う様式のものを感じることが異国情緒を感じる、ということになるのです。

異国情緒の由来


出典:ぱくたそ

異国情緒の由来は名前の通り、異国と情緒、という言葉の組み合わせになります。異国は名前の通り、国が違う、ということです。当然、国が違えば風習や建築様式、そもそも雰囲気が違うことになります。

そして、情緒ですがこれは、いろいろな物事触れることによって、起こりうるさまざまの微妙な感情や雰囲気の変化、ということになります。つまりは、異国情緒、というのは異国の文化なり雰囲気を味わうことによって起こりうる感情や心境の変化、ということにもなります。

ちなみに多くの場合「いこくじょうちょ」と読みますが、実は本来の読み方としては「いこくじょうしょ」というのがありました。

しかし、言葉と言うのは読み方も変ることが多いものですから、今では「いこくじょうちょ」でも間違いではありません。

異国情緒の例文

異国情緒という言葉は例えば国内で異国の洋式のものを見たり、使ったりする場面となります。

例文としては、「彼女の出したカップは異国情緒溢れるセンスのよいものであった」や「日本の名山に異国情緒溢れるレンガ造りの建物があり、ちょっとした違和感と共に文化の広さを感じることができた」というような使い方ができるようになっています。

要するに普段、日本では見ないような外国の雰囲気や様式を見た時に使うものであるといえます。極端に間違っていると言う事でもない限りは、海外の雰囲気があるものに関して使うことが出来る言葉です。

異国情緒の類語


出典:ぱくたそ

類語としては異国情調というのがあります。意味的にはほぼ同じです。違う部分としては、調、という言葉ですが、これは「しらべ」とも読みます。調査という「調べる」という意味ではなく、音の流れや音程の高低という意味になります。つまり、「異国の調べ」という意味合いになります。

対義語としては国風、というのがあります。国風文化とも言われますが日本の場合、それが異国情緒の反対ともいえる言葉になることでしょう。

しかし、これは日本で言えばという話しであり、日本風であることが必ずしも異国情緒の対義語になるのか、といえばその人の属性によって違ってくることになりますから、その点は注意しましょう。

どの四字熟語にも、由来があります。

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