益子焼を満喫できる「益子陶器市」の魅力|2018年の日程も

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益子焼とは、栃木県芳賀郡益子町周辺で生産されている陶器です。素朴な風合いで厚みがあり、当初は土瓶や水がめといった、単純な形で日常的に用いられる品物がほとんどでした。

益子焼が生まれたのは、江戸時代末期に大塚啓三郎がこの地で窯を開いたのがきっかけとされています。その後、現在に至るまで伝統的な益子焼の技法を継承しつつ、新たな試みとして、シンプルな風合いを生かしたさまざまな品物が生まれています。

素材を選ばない益子焼は、花器や茶器としての需要もあり、全国的にもよく知られている焼き物の一つとなっています。

益子焼の陶器市

出典:写真AC

益子の陶器市とは、毎年2回ずつ開催されるイベントです。例年、ゴールデンウィークと11月上旬に益子町で行われ、日ごろから購入できる伝統的な益子焼だけでなく、オリジナリティあふれる益子焼が多数販売されます。

観賞用の品物だけでなく、気軽に普段使いできる食器類やインテリアまで様々あり、作家さんによって雰囲気もずいぶん異なるため、全国から多くの観光客が押し寄せます。

全国的な陶器市の規模と比べてもかなり大きなものであり、広い会場には数百の益子焼を中心に陶器の出店が並んでいます。

益子焼の陶器市へのアクセスは自動車道や国道、県道を使えば車でも可能ですが、道路が渋滞しやすく、駐車場もすぐ満車になりやすいため、早めに出かけることをおすすめします。

バスを利用するときには、秋葉原駅などから益子まで3時間弱、往復4000円程度で出かけられます。宇都宮駅からであれば、1時間程度で益子まで行けます。こちらは片道1150円となります。

また、電車で行かれる場合は、陶器市の期間中、益子駅西臨時駐車場からバスが20分間隔で出ています。

益子陶器市

益子焼の陶器市に行く前に目星の作家を見つけておこう

益子焼の陶器市に行く場合、ある程度計画を立てておかなければ、満足度の高い買い物は困難です。

会場が広い上に店舗や作家さんの数も多いため、事前に気になる作家さんを調べておいて、そちらを優先的に回るようにしましょう。

出店の規模によっては、販売している品物が少なく、後回しにしていると売り切れている可能性もあります。

特に人気の作家さんの品物は、全国集まるファンがこぞって購入しますので、陶器市で入手するためには念入りに準備する必要があります。

2018年春の益子陶器市の日程

2018年春の益子陶器市の日程は、

4月28日(土)~5月6日(日)

となっています。

陶器市だけじゃない、益子焼の楽しみ方

出典:写真AC

益子の陶器市に出かける時や、益子焼を買いに行くときは、「益子の茶屋」を訪れてはいかがでしょうか。

こちらは窯元に隣接したカフェ・レストランであり、陶芸体験や益子焼の購入、ベーカリーショップの利用などもできます。

レトロな雰囲気の店内で、ランチは季節の食材を利用した和食・洋食をそろえており、自家製スイーツやドリンクバーのメニューが豊富なカフェも人気です。いずれも食器に益子焼を使用しており、その季節に応じた華やかな色合いの料理やスイーツを引き立たせてくれます。

駐車場があり、各方面から車でのアクセスも可能ですが、陶芸体験を利用するのであれば、益子町内からは無料で送迎してもらえるため、陶器市などで出向いた際に問い合わせてみましょう。

また、スポーツサイクル等の駐車場もあります。ランチは1,000~1,500円前後、ケーキは380円~となっています。

カフェ・レストラン益子の茶屋

益子の陶器市の後に行きたい絶品そば

出典:写真AC

陶器市の後に地元のそばを食べてみたいのならば、「そば処炉庵」はいかがでしょうか。

落ち着いた店内では多数の益子焼が飾られており、食器として使用されているだけでなく販売も行っています。こちらは益子で栽培されたそばを石臼で自家製粉した十割そばが人気で、質の良いそば粉を使っているため、栄養価が高く風味の良い仕上がりです。

また、地元の野菜やきのこなどの食材を使用した変わりそばの種類も多く、このお店でしか食べられないメニューもあります。

車でのアクセスならば、国道294号線沿いに店舗があり、駐車場も完備されているため行きやすいです。

益子駅からも近く、遠方から陶器市などの目的で訪れた人でも行きやすい店舗です。そば単品は1,000円前後、定食は1,000~2,000円程度となっています。

そば処 炉庵

益子陶器市の魅力は作家との交流にも

出典:写真AC

益子陶器市の魅力は、日ごろあまり目にする機会がないほど豊富な種類の益子焼を選べるだけでなく、その品物を作った作家さんと直接話ができる点です。

どのようなこだわりを持って焼き物を作り上げたのか、どんな使い方を想定しているのか、どのような植物や食べ物に似合うのかなど、由来や使い道などについて教えてもらうと、持ち帰ってからも益子焼を十二分に使いこなせるでしょう。

またこの陶器市では、多少形がゆがんでいるものや焼きにムラがあるもの、絵付けに満足できなかったものなど、十分に普段使いできるアウトレット品が格安で販売されるという点も魅力的です。

普段は高級すぎてなかなか手が出なかった憧れの益子焼が、驚くほど安い金額でセットで揃えられる可能性も高いです。シンプルで素材の美しさを引き立てる陶器ですので、お得な品物が手に入ったら、毎日の生活で重宝するでしょう。

ぜひゴールデンウィークには、益子焼を存分に楽しめる益子陶器市へ足を運んでみてください。

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