仏師の仕事を紹介|気になる年収や弟子入り制度は?

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「仏師」って聞いたことありますか?字面からも宗教にかかわる誰かだということはわかりますが、実際に何をしている人なのかは想像がつきにくいですね。しかし私たちは実際には様々なところで、仏師の仕事の成果を見かけているんですよ。

今回は「仏師」が何をする人なのか、どんなことを仕事にしているのか、そういった職業事情を紹介していきます。

仏師とは

仏師とは何かと聞かれて答えられる人は多くはないでしょう。 仏師とは簡単に言うと仏像などを専門につくる彫刻家のことです。 木彫仏以外にも鋳造を必要とする金堂仏や粘土などの塑像の乾漆造があります。 あまりメジャーな職業ではないので耳にすることは少ないですね。

仏師の仕事

単に仏像を作るといっても木彫仏、金堂仏、乾漆造といろいろな技法があり、それぞれ専門の仏師がいます。 木彫仏にも種類があり、木を寄り合わせて造る寄木造や、一本の木から造る一木造など細かく分けられます。 それらの技術を駆使して仏像を寺院や仏壇用に作って販売したり、古くなって壊れた仏像の修理をしたりします。

仏師の年収/勤務体系/福利厚生

仏師は求人がとても少なく、一人で食べていくのはまず不可能です。 そのため、仏師になるには弟子入りをする必要があります。

弟子入りの場合、住居などの生活面で面倒を見てくれる家が多いですが、給与としてもらえる額は月10万程度のお小遣いなので、年収は100万前後ということになります。弟子入りをした家によるので多少の誤差はあります。

一人前で名前が売れている仏師の場合は30センチ程度の仏像で100から200万ほど、50センチの仏像であれば300から500万で売れます。 通常の仏師であれば相場はこの3分の1程度です。 一流の腕があればそれなりに高く売れます。

年収は仏師の腕次第ということになりますが、仕事が入ったら造るという勤務体系のため、自分で仕事のスケジュールを組むことができます。 

仏師のメリット・デメリット

仏師になるメリットは、日本に伝わる伝統を仕事にできるということです。 観光地のお寺に置く仏像を造るとなれば責任感も生まれますし、やりがいを感じられます。 需要は少なくとも、世の中に必要な職業です。また仏師として名が通れば、テレビや職人系の雑誌などで取り上げられることもあります。

デメリットは給料面です。 一人前になるまでにかなりの時間がかかり、また一人前になったとしても安定した収入を得ることが難しいため、仏師になれたとしても辞めざるを得ない者が多いのが現状です。また修行中は住み込みで技術を磨くため、休みなどもあまりありません。 仏師一本で食べていきたければ、一流の仏師になる必要があります。

仏師に向いている人・向いていない人

仏師という仕事に向いている人は、仏像など日本の歴史や伝統に興味を持っている人です。 仏像に対する知識、彫刻の知識をしっかり勉強する必要があります。

またとても細かい作業が多く、長時間の集中力を要する仕事なので黙々とやれる方に向いています。逆に、細かい作業が苦手な人が向いていない人といえます。

日本の文化を後世にも伝えていきたい!という人には特におすすめできます。

仏師の将来性

腕の立つ仏師になればそれなりにやっていけますが、実際は途中でやめてしまう人が多いのが現状です。 収入が少なかったり、仕事がなかったりというのは日常茶飯事です。 最近ではインターネットが普及しているので、それを駆使してうまく仏像を売っていくのがカギとなります。もちろん技術も必要ですが、違う視点からの切り込みも必要でしょう。

仏師になるには

仏師になるのに特別な資格は必要ありません。 しかし、技術は磨く必要があります。

仏師になる方法には大きく分けて2つあります。 1つ目は一流仏師の元へ弟子入りすることです。住み込みで修行することで無料で学べますが、最低でも5年〜10年はかかることを覚悟して下さい。

2つ目は仏像彫刻の専門的な学校で学ぶということです。お金はかかりますが、期間1〜2年ほどで学ぶことができます。しかし技術を習得したからといってすぐに仕事が請け負えるようになるわけではありません。

一人前の仏師となるにはこれよりもまだ修行、経験が必要となります。 とにかく時間がかかるということを頭に入れてください。

歴史上の有名な仏師紹歴史上に名を残す有名な仏師もいます。

鎌倉時代に活躍したといわれる運慶です。仏に肉体を与える仏師として一時代を築いた1人で、現代でも天才仏師と呼ばれています。

有名な作品では、奈良の東大寺南大門にある金剛力士像です。あまりにも有名なので、誰でも一度は見たことがありますよね。人心をくすぐる個性的なビジュアルを形にした仏像です。

運慶の作品は少なく、今でも謎に包まれています。 ほかの作品では、無著菩薩立像(むじゃくぼさつりゅうぞう)・世親菩薩立像(せしんぼさつりゅうぞう)という作品を残しています。 どちらも国宝に指定されている有名な仏像です。

仏師になる魅力

一人前になるにはたいへんな時間を要する仏師という仕事ですが、日本の伝統を受け継いで伝えていくという責任のある、とてもやりがいのある仕事です。 一本の木から1つの仏像を作り出せたときの感慨はひとしおです。集中力に自信がある、もしくはニッチな需要に応える仕事がしたいという人は、ぜひ検討してみてはどうでしょうか。

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