北海道・小樽の伝統工芸品「小樽ガラス」が楽しめる施設

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いつも多くの観光客で賑わう北海道の小樽。

ガス灯やレンガなどのレトロな街並みで、まるでタイムスリップしたかのような景色が広がります。

そんな小樽は「小樽ガラス」という名で知られるほどガラスが有名な街です。今回はそんな小樽ガラスについて紹介します。

小樽ガラスの歴史

https://www.photo-ac.com/

小樽といえばガラスの街ですが、その歴史はいつから始まったのかご存知ですか。

始まりは明治時代にまでさかのぼります。この頃から北海道開拓が本格化し玄関港として発展しました。

港が発展するとニシン漁が行われ、それにより小樽は繁栄しました。その漁で使われていたのがガラス製の浮き玉です。今ではもう浮き玉はプラスチック製のものになってしまいましたが、そのとき培ったガラスの知識や技術が小樽ガラスとして残ったのです。

小樽ガラスのお店紹介①

北一硝子三号館

明治時代に建てられた木骨石張倉庫を利用したお店が北一硝子三号館です。和のフロア、カントリーフロア、洋のフロアとカテゴリー別になっている大型店で、カフェスペースも充実しているので見て回るだけでも楽しめるお店です。

特に北一ホールは使用されている照明が石油ランプのみで構成されています。その数は167個ととても幻想的な空間になっており、昔から日本で使用されていたとは考えられない、普段は触れることができない文化を味わうことができます。

北一硝子三号館
http://www.kitaichiglass.co.jp/shop/wa.html

小樽ガラスのお店紹介②

小樽ガラスの名店小樽硝子屋本舗和蔵

出典:ADVANCE倶楽部

小樽硝子屋本舗和蔵ではオリジナルのガラス、主にグラス作り体験ができます。事前に予約しておくことで吹きガラスや曇りガラスの絵付け、ガラス彫刻などが体験できます。

ガラスの作りが初めてでもスタッフがしっかりとサポートしてくれるので安心して楽しむことができます。ガラス細工とは興味はあっても個人では中々手が出せないものです。しかし、それが1時間程度で体験できるので、一つの経験として試してみる価値はあります。

小樽ガラスのお店紹介③

小樽グラスのアクセサリーを手に入れよう


出典:ガラス工房 硝屋

小樽ガラスは食器などで利用するだけではなく、普段身に着けるためのアクセサリーにしても素敵です。いまいちピンと来ないかもしれませんが、とんぼ玉を使ったアクセサリーを作るとんぼ玉作家という職業がきちんとあり、需要のあるアクセサリーのジャンルの一つです。

硝屋朝里工房では予約制のワークショップを行っており、自分でとんぼ玉やフュージングのアクセサリーを作ることができます。難しそうに感じますがガラス棒を溶かしながらくるくると巻いたり、板ガラスをカッティングして好きなように並べたりするだけで簡単にオリジナルアクセサリーが作れ、作家体験ができます。

ガラス工房 硝屋

小樽ガラスのお店紹介④

小樽グラスでちょっと粋な晩酌を

毎日の晩酌をちょっと特別なものに変えるのにおすすめなのが酒器蔵のグラスです。このお店の製品は酒器に特化しています。ビールやウィスキー、日本酒といった様々なお酒専用のグラスが取り揃えられており、市内作家のものや木村硝子店のものなど見た目もバリエーション豊かです。

自分ではどういったものを選べば良いのかわからない場合でも、スタッフがその人が好きなお酒に合ったグラスを提案してくれるので、グラスと共に知らなかった知識が得られ、一石二鳥かもしれません。

酒器蔵
http://www.otaru-glass.jp/store/shukigura

小樽ガラスのお店紹介⑤

小樽ガラスのアウトレット

小樽ガラスを購入したいけどお値段が高い、そんな場合には北一硝子アウトレットはいかがでしょうか。こちらは検品基準に満たなかったワケあり品や、生産終了や商品入れ替え等で店頭から下げられたものがお手頃な価格で提供されています。

品ぞろえもグラスや器、一輪挿しなど様々なアイテムが揃っているほか、試作品として作られたものも取り扱っています。

何故店頭に並ぶことがなかったのか、と考えながら巡るのも一つの楽しみ方です。

小樽ガラスのお店紹介⑥

小樽なのにイタリア気分


出典:北一ヴェネツィア館

ヴェネツィアはイタリアにあり訪れるには少々大変ですが、小樽にもその文化に触れられる場所があります。

北一硝子ヴェネツイア美術館は外観はグラッシィ宮殿、内部は18世紀頃の宮殿の部屋になっているなど、日本なのに本当に西洋ような雰囲気を持った美術館です。

内装だけではなく展示物も充実しており、ダイアナ妃が乗ったというゴンドラや3000点のヴェネツィアガラスが置かれています。期間限定の展示会も随時開催されているので、何度でも楽しめる場所になっています。

北一ヴェネツィア館
http://www.venezia-museum.or.jp/

小樽ガラスのお店紹介⑦

小樽ガラスを作ってみよう

グラスではなくオリジナルの小物を作れるのが大正ガラスほっこりやです。こちらはバーナーワーク作家よる作品を販売していて、金・土・日・祝にはその作家さんたちによる予約制のワークショップが行われています。

バーナーワーク作家というと聞きなれませんが、炉を使ったガラス加工ではなくバーナーを使用してガラスを加工していく職人というとわかりやすいかと思います。

こちらで体験できるのは簡単なマドラー、はっぱやイルカといった置物やミニチュアのぶた、ユニークな小物としてもやしといったものまで様々な物が作成できます。

ほっこり家
http://www.otaru-glass.jp/store/hokkoriya

小樽ガラスのお店紹介⑧

一風変わった小樽ガラスを紹介


出典:小樽 大正硝子館

バリエーション豊かなガラス細工ですが中でも一風変わっているのが小樽大正ガラス館宇宙(SORA)です。自然と宇宙をテーマにしたお店で、そのコンセプトに合わせたガラス作品を取り揃えています。

まるで宇宙を切り取ってガラスの中で閉じ込めたような作品の数々はとても神秘的です。他では見ることのできない、ガラスの新たな一面を楽しむことができます。

小樽 大正硝子館
http://www.otaru-glass.jp/blog/1436270269

小樽ガラスのお店紹介⑨

小樽ガラスをカフェでまったりと楽しむ

やおさん(@tomomiiiii0805)がシェアした投稿

カフェでまったり、そんな時に小樽ガラスを楽しむことができるお店がくぼやです。明治40年(1907年)に建てられた旧久保商店を改装して利用しており、小樽市歴史的建造物にも指定されている歴史的な建物です。

お店で提供されている器はすべて手作りのものなので一つ一つに微妙な違いや個性を感じることができます。また、温かい飲み物といえば磁器や陶器のカップを想像しますが、くぼやでは耐熱ガラスのカップを使用しているので、温かい飲み物を注文しても小樽ガラスを楽しむことができるのも特徴になっています。

くぼ家
http://www.otaru-glass.jp/store/kuboya

小樽に行ったらぜひガラスに触れてみて

ここまで小樽ガラスの魅力や楽しめる場所を紹介してきました。

小樽の街を代表する工芸である「小樽ガラス」。ぜひ小樽に行った際には見て触れて作って、楽しんでくださいね。

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