気になる職業「バーテンダー」をチェック!給料は?仕事内容は?

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バーテンダーは、あらゆるお酒をミックスさせながら季節感や情緒などを表現し、ステキな時間を提供してくれる職業。見た目が美しく味わってもおいしいお酒は、絶妙な配合テクニックが必要です。

今回は、大人の時間を提供するバーテンダーのなり方や必要な資格、仕事内容、メリット・デメリットなどをご紹介します。

バーテンダーとは

Yoko Igarashiさん(@bkkyoko)がシェアした投稿

バーテンダーとは、客との間にバー(カウンター)を設けているお店で、複数のアルコールをシェイカーで調合し提供するお仕事です。男女ともに活躍できる仕事であり、ホテルのラウンジやカクテルバーなどで働く人が多くいます。

バーテンダーの語源

バーテンダーの語源には諸説あります。

まずは、バー(酒場)とフーテン(定職に就かない人)の組み合わせから、バーテンと呼ばれるようになった説です。昔バーテンダーの社会的評価が低かったということが、フーテンという言葉で表されています。

ほかにも、バーとテンダー(相談者・世話人)の組み合わせから、お酒をたしなむ人の心地いい酔いをコントロールする人という意味合いも。テンダーには、優しい止まり木という意味もあり、疲れた人たちが立ち寄れる場所という捉え方もできます。

バーテンダーの仕事内容

バーテンダーの仕事は、バーの中でさまざまなお酒を組み合わせて提供すること。ただ、スナックや居酒屋のように原液をそのまま使用して、ソーダや氷で割るだけといった提供はメインではありません。

ベースになるカクテルの配合を工夫して、数多くのレシピを展開します。オリジナルブレンドや客のイメージ、季節・イベントなどにも合わせて作りあげる機転とテクニックを必要とする技術職です。

目配りや気配り、客が気分良く楽しめる雰囲気作りもバーテンダーの腕の見せどころです。

バーテンダーのやりがい

料理やおもてなしが自分に合っていると感じられるお店は、居心地がいいですよね。バーテンダーのやりがいは、客に五感でお酒を味わってもらい、喜んでもらえる一杯を提供できること。

・今日の自分をとことん振り返りたい日に
・彼女へのプロポーズに
・元気のない自分を元気付けたいときに

このように、客に満足してもらえるカクテルを作れたときにこそ、やりがいを感じるでしょう。満足できれば客はファンになり、リピーターとして足を運びます。それもまたやりがいにつながっていきますね。

バーテンダーになるには

バーテンダーになるために欠かせないものは熱意。資格や免許は必要ありませんが、学ぼうとする熱意と行動力が必要です。まずはバーテンダーの専門学校や養成スクールで学ぶか、アルバイトから業界へ入っていきます。

 

アルバイトから始める

バーテンダーになるのに学歴は関係ありません。未経験アルバイトの募集もありますので、まずはお店でじっくり経験を積んでいくこともできます。面接では過去の接客経験なども問われることがあります。何らかの接客経験がある人はコミュニケーション能力をアピールしておくと良いでしょう。

特にバーテンダーとして生計を立てていく目標があるなら、実践で覚えるのが一番です。技術も接客もどんどん吸収させてもらえるオーナーさんの元で働きたいですね。

学校に通う

学校に通うなら、バーテンダー養成スクールや専門学校があります。バーテンダー専門の学校もありますが、製菓・調理・ホテル関係の専門学校で学科として存在するケースの方が多くなっています。

短期間で集中的に学べるコースがある学校もあるので、シェイカーなどの用具の使い方や動きの基本、氷の割り方など、基本をみっちり叩き込みたい人にはおすすめです。いずれにしても下積みはありますが、基本を知ることで勤務先の幅が広がります。

バーテンダーに関する資格

バーテンダーになる為の資格ではありませんが、「いずれお店を開きたい!」「おいしいカクテルが作れる看板が欲しい!」というときに役立つ資格があります。名刺やお店の紹介にも載せられるものなので、ぜひチャレンジしたいものですね。

食品衛生責任者

バーテンダーはアルコールの他にも、フルーツやチーズなど食品も取り扱います。こうした飲食を提供するお店を開業するにあたって、必ずなくてはならない資格があります。

それが食品衛生責任者です。食品衛生責任者は、調理師や栄養士・製菓衛生士などの資格取得、または保健所が行う講習会を受けることで取得できます。

数名でお店を運営しているなら、店舗に1名食品衛生責任者がいれば大丈夫。単独で運営する場合には、必ず取得しなければなりません。

日本バーテンダー協会(N.B.A.)

バーテンダーの民間資格には、社団法人日本バーテンダー協会(NBA)が認定する資格があります。協会在籍年数や実務経験年数、取得年齢制限などがあり、面接や筆記試験で衛生面や酒類に関する知識を問われます。

NBA認定バーテンダー資格証書をはじめ、技能検定、インターナショナル・バーテンダー資格とランクアップされています。

「NBA認定バーテンダー資格証書」
「NBA認定バーテンダー技能検定合格証書」
「IBA認定インターナショナル・バーテンダー資格証書」
「NBA認定マイスターバーテンダー称号証書」

実務1年以上、新会員と認められた満20歳以上の者から取得可能になっています。受講料は1~2万円程度必要です。

日本ホテルバーメンズ協会(HBA)

一般社団法人日本ホテルバーメンズ協会(HBA)は、バーテンダーや酒文化の発展に貢献する育成機関です。特に、ホテル業の飲食サービスの接遇の向上を図るため、バーテンダーとしての資質向上の検定試験を実施しています。

本格派バーのあり方とカクテルを中心とした飲食文化に関する内容で、合格者には認定バッチが送られます。全5段階の資格があり、年齢や実務経験年数によって受験資格が変わってくるのです。非会員でも取得できるものも2つあります。

プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)

NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構では、知識と技術のバランスが取れたバーテンダーの育成に力を入れています。同機構が開催するバーテンダーの登竜門となる各種大会にも、この資格試験に合格していることが条件です。

プロフェッショナル・バーテンダー資格認定試験の筆記テストでは、8割が酒類に関するもので、残りが一般常識問題。参考書籍もあり勉強もしやすいですよ。実技は2種の技法(シェイクとステア)で、4分以内にカクテルを作る試験があります。

バーテンダーに向いている人のタイプ・適正

学歴や資格に指定がないバーテンダーは、適正を磨けばより成長できるでしょう。

・お酒が好き
自分自身がお酒やお酒を飲む場所・雰囲気が好きなら、下積みの時間も楽しみながら積極的に勉強できます。

・研究好き
カクテルはまず基本の形。そこからアレンジを加えて、最終的にオリジナリティが求められます。基本を学んだあとは、常に新しいものを目指してカクテルを研究していく向上心も必要です。

・敏感さ
カクテルを提供する客に、さりげない会話や雰囲気から最適なカクテルを提供できるような敏感さも求められます。

・体力への自信
バーテンダーは、基本夜の仕事です。また、立ち仕事のため、意外と体力勝負のお仕事でもあります。

バーテンダーのメリット

バーテンダーのメリットは、技術や接客を習得し経験を積めば、将来自分のお店を出せるチャンスも十分あることです。お酒の知識を生かせる場所は全国各地にあり、就業するにあたっても難しくありません。

また、接客で身につけられるおもてなしマナーは、カクテルを提供するだけではないのです。何気ない客との会話などからも交友関係が広がりやすいので、人脈も自然とできるようになります。

バーテンダーのデメリット

デメリットとして挙げられるのが、夜型の生活にならざるを得ないという現実です。カクテルバーの営業時間は、早くても夕方~深夜。明け方までオープンしているお店もあるため、昼夜逆転生活になってしまうことが多くあります。

また、夜の仕事に偏見を持つ人も中にはいます。酔っぱらいが絡んでくることや、大騒ぎしてしまう人にも遭遇する確率は高いでしょう。

バーテンダーの年収・給料

バーテンダーとして活躍したり、自分のお店を持って人気が出てきたりすれば、年収は平均300~400万円程度といわれています。もちろん働くエリアやお店によっても給料には差があります。下積みの給与なら平均月給19万前後相場とされていて、お店によっては売り上げに貢献できれば、臨時ボーナスが入ることもあるかもしれません。

バーテンダーの需要・将来性

バーテンダーのいるお店は大小さまざまですが、1店舗につき1~2名が一般的です。バーテンダーの正社員として働ける場所は多くありませんが、ほかの飲食店やホテルでも本格的なカクテルの提供で顧客満足度を上げるところが増えています。

バーテンダーは夢のある仕事

バーテンダーの作るグラス一杯のカクテルが、人の人生を動かすことだってあります。夢のあるバーテンダーのお仕事で、あなたの感じるおもてなしの気持ちを表現してみてはいかがでしょうか。

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