庭師になるには?年収・メリット・デメリット・庭師体験をチェック!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

庭師の現状と将来性

現在の住宅はほとんど洋風建築で、和風庭園のある家は減ってきています。しかし庭師の仕事は造園工事以外にも除草や草刈りなど、庭周りの管理全般を請け負えるのが強みです。庭周りの相談事に複合的に応じられるため、仕事がなくなることはありません

最近は庭周りの依頼に限らず、エクステリア工事や除草シートの設置なども請け負う庭師も増えています。中には独自に資格をとって家屋の解体や内装などに対応している庭師もいたりします。

和風建築減少に伴って庭園施工業は衰退する傾向にありますが、庭師は世情の変化に応じて柔軟に仕事の範囲を拡張しているため、「暮らしの便利屋」とでもいうべき庭師が増えているのです。

また現在主流の洋風住宅にも、住居の意匠に合った洋風庭園を作りたいという人が増加しています。そうした需要にも応えられるといいでしょう。

庭師になるには


出典:pixhere

庭師になるため必要な資格などは特にありません。ただし、庭師としてのスキルを証明する国家資格は複数存在します。造園技能士、造園施工管理技士や樹木医などがこれに当たります。

造園技能士は1,2,3級があって、1級は厚生労働大臣、2,3級が都道府県知事により合格認定される資格になります。造園施行管理技士は合格率が低く、数ある資格の中でも難関です。取得には実務経験が必要なので、庭師として働き始めたあとに取得することになります。

庭師として働くときは造園会社に就職するのが一般的です。造園会社の従業員が庭師と名乗ることが多いですが、庭師としての信頼を得るためには、優れた技術を有する庭師の元に弟子入りをして最低3~5年程度修行を受けることが必要です。

業務の性質上、植物に関する知識や設計、建築に関する知識が必要になるので、造園会社に就職する前に高校か大学で農業や土木を学んでおくといいでしょう。

庭師の道具について

庭師の数あるこだわりの一つが道具です。大きさ、重さ、用途など自分で道具を選び、まるで体の一部として使えるよう馴染ませます。中には自分の道具を他人に触らせないという庭師も存在します。道具によって庭師の仕事の仕上がりは大きく左右されるので、道具選びも大事な仕事の1つです。

屋外で作業する庭師が、腰に何かぶらさげているのを見たことはありませんか?あれは木ばさみ・剪定ばさみ・のこぎりの3点腰道具といい、庭師は基本的に専用のケースに入れて常に身に着けています。

腰道具は庭師のこだわりが最も出やすいものです。適切な手入れをすれば長期間使用可能で、庭師としてのキャリアをはじめた当時から同じものを使用している庭師も少なくありません。

庭師の大会について


出典:pixhere

庭師の世界には京都で開かれる全国造園技能競技大会というものがあり、出場する庭師の作品はネットで見ることができます。審査は庭師5名と専門審査員5名により行われ、庭師は2人1組で出場します。

そのうち一人が1級造園技能士の資格保持者であることが条件です。出場者は同一の支給材料と自由な発想を駆使して、庭造りの腕を競います。庭師としてのキャリアがある程度積めれば、こうした大会で賞を狙ってみるのもよいでしょう。

庭師になる魅力

庭師の仕事は庭木の剪定をはじめ害虫駆除、外構施工など、非常に多岐にわたる依頼主からの依頼で成り立っています。作業は1日で終わる物や数日かかるものまでいろいろありますが、作業が完了し依頼主に喜んでもらえた時の満足感は何にも代えがたい仕事の原動力になります。

言われた通りのことをすればいいという仕事ではないので、難しさも伴います。しかし信頼できる知識と技術を身に着ければ、専門家として裁量ある仕事ができるのも確かです。スキルを磨き、センスを活かす仕事がしたいという人は、庭師を目指してみるとよいでしょう。

【株式会社花蝶園】女性庭師から学ぶ「1日庭師体験」

今回、数少ない女性庭師である花蝶園の野村さんに、大人の職場体験予約サイト「ココロミル」で「1日庭師体験」を受け入れて頂けることになりました。

今回の体験では、実際に現場に入り1日庭師としての仕事を体感できます。

お客様からお庭への想いを聞き、樹木の選定、材料の吟味、調達、プロの目と知識を駆使して揃え、『世界に一つしかないお庭』を提供する、まさに大人の職場体験ですね!

非日常を味わいたい!知らない世界を見てみたい!という方におすすめの体験です。

体験先:株式会社花蝶園
住所:埼玉県日高市下鹿山200-3
アクセス:JR川越線「武蔵高萩駅」より徒歩14分
体験時間:10:00 ~ 15:00 (5.0時間)
体験費用:6,700円

女性庭師から学ぶ!1日庭師体験

  • このエントリーをはてなブックマークに追加