日本で唯一の金平糖専門店「京都・緑寿庵清水」

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日本で唯一の金平糖専門店「緑寿庵清水」

緑寿庵清水とは、京都市左京区の百万遍に店がある金平糖の専門店です。金平糖のみを扱った店舗というのは日本国内でも類を見ず、日本で唯一の金平糖専門店とされています。商品である金平糖にはフルーツからお茶まで様々な味のバリエーションがあり、どれも上品な味わいとなっています。

実は金平糖に風味をつけることは容易ではなく、何か他の素材を混ぜてしまうと金平糖の主原料となっている砂糖がうまく固まりません。しかし、緑寿庵清水では独自に開発した技法で金平糖に風味をつけることに成功し、現在までその技法を守り続けてきました。今でも新製品の製作には2年以上もの時間を費やすそうです。

金平糖専門店・緑寿庵清水の長い歴史

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清水家によって代々受け継がれてきた緑寿庵清水には約170年という長い歴史が存在します。

創業は1847年にも遡り、初代・清水仙吉氏によって現在と同じ百万遍の地に立ち上げられることとなりました。その頃はまだ金平糖は扱っておらず、三代目になってから徐々に濃茶などの金平糖が製造されるようになりました。

その後、四代目が経営を引き継いでから本格的に金平糖作りへと力が注がれ、現在の五代目とともに約60種類にものぼる金平糖を生み出してきました。

その深い歴史の中で磨かれてきた製菓における技術は確かなもので、緑寿庵清水には大正から平成にかけて様々な受賞歴が存在します。

金平糖と職人

金平糖を作ることは一見簡単なように思えますが、実は高度な技術と確かな経験が必要なのです。その製造期間は1種類につき2週間以上もかかり、蜜を重ね続ける地道な作業によって作り出されています。

金平糖に決まったレシピは無く、職人の感覚のみで作り上げられていきます。そのため、金平糖の作り方を体得するためには気の遠くなるような修行期間が必要とされます。また、金平糖作りは天候や気候に左右されるため、作られたものは毎回風味が微妙に変わってきます。

どれも一生に一度しか食べることのできない職人の「一点もの」なのです。特に、緑寿庵清水の金平糖はその種類の数だけ製造方法や製造技術が存在するため、まさに職人の生み出す工芸品とも言える品々です。

緑寿庵清水のカラフルでかわいい金平糖たち

緑寿庵清水にはフルーツやお茶・コーヒー・ミルクなど味のバリエーションはもちろんのこと、慶祝用や出産祝用まで幅広いニーズに対応した商品が存在します。どれも味だけではなく見た目も楽しめるものとなっており、贈り物にもとても喜ばれます。こちらではそんなバリエーションに富んだ商品をご紹介します。

緑寿庵清水の金平糖①小袋

苺をはじめとするフルーツ味の金平糖からバニラ・生姜・天然水サイダーまで13種類の風味が取り揃えられた定番の商品で、それぞれ上品な小袋に詰められて販売されています。

一袋から購入可能で、ちょっとしたお土産にもピッタリです。小袋の詰め合わせも2種類から販売されているので、気になる味が複数存在する方や選びきれない方には詰め合わせがオススメです。

緑寿庵清水の金平糖②特選金平糖

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定番の金平糖よりも素材と製法にこだわって作られた金平糖で、味は濃茶・ほうじ茶・珈琲・紅茶の4種類が存在します。風味を閉じ込める独自の技術によって味わい深いものとなっており、少し特別な贈り物にも重宝する金平糖です。

緑寿庵清水の金平糖③季節限定の金平糖

季節によって限定販売される金平糖で、毎月異なった商品が販売されています。1月に販売される梅あられの金平糖は、特選もち米を膨らませた玉あられを金平糖の中心に据えてそのまわりを蜜でコーティングしており、食感が通常の金平糖とは変わってきます。

あられと梅の風味が絶妙にマッチし、上品な味わいで茶道にも使用することができます。

慶祝用にもオススメな緑寿庵清水の金平糖

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着物に見立てたラッピングが施されたピンクの桃と青の天然水サイダーの組み合わせを箱に並べた「羽衣」や、苺とバニラの紅白の金平糖が竹籠にまとめられた「道行」、天高く登る鶴を模した水引が施された洋風なラッピングで若い人にも人気な「舞鶴」の3種類があり、どれも御結婚祝などに最適な商品です。

予約必至!一年に一度しか食べられない究極の金平糖

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この緑寿庵清水には、毎年僅かしか生産することができず、予約しなければ食べることのできない金平糖が存在します。毎年キャンセル待ちが出る超限定品で、日本全国から予約が殺到します。味は、チョコレート・キャラメルあられ・白ワイン(シャトー・ヴァンブラン)・ブランデー・梅酒・日本酒・赤ワイン(ヴォーヌ・ロマネ)・宝来豆といったラインナップになっています。

中でもシャトー・ヴァンブランは8500円というまさに究極の金平糖と名打つだけのことはある素敵なお値段です。

熟練の技によってワインの風味が金平糖に凝縮されており、なんと約20日間かけて作り出すことに成功した幻の金平糖です。どれも本店のみでの取り扱いとなりますのでご注意ください。京都に来た際には、是非緑寿庵清水に足を運んでお気に入りの金平糖を見つけてみてください。

そして、金平糖はただの砂糖菓子ではなく、熟練の職人によって手がけられている工芸品であるという意識を持って味わってみると、さらに味わい深いものとなること間違いなしです。

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