新潟県の「米研究120周年」を記念する晩生品種として開発されたプレミアム米「新之助」。コシヒカリに次ぐ新たなブランド米として、テレビや新聞などのメディアでも頻繁に紹介され、全国的に話題を集めています。
新潟出身の筆者にはなじみのある「新之助」ですが、「普通のお米と何が違うの?」という方も多いはず。「新之助」の開発ストーリーを紐解きながら、そのおいしさの秘密に迫ります。
新之助とコシヒカリの違い
新潟発のブランド米「新之助」の開発ストーリー
新潟県では以前から、気象災害によるリスクを分散するため、コシヒカリに次ぐ新品種の開発が進められてきました。最初に開発されたのが、収穫期が早い「早生品種」の「こしいぶき」です。その後、稲の実る時期が遅く、品質の安定しやすい「晩生品種」の開発がスタート。近年の食スタイルの多様化に合わせて、「コシヒカリとは異なるおいしさを持つお米を」と、研究が重ねられてきました。
作り手たちの熱い情熱によって2016年にリリースされた「新之助」は、2017年の秋に一般販売が開始されたばかり。新潟県内はもちろん全国のさまざまな場所において、試食や購入が可能です。
ロゴやパッケージデザインには紅白幕や水引など「ハレの日」を連想させるモチーフが取り入れられ、スペシャル感たっぷり! おしゃれな見た目は、お祝いやギフトにも最適です。
「新之助」の特徴
「新之助」のいちばんの特徴は、従来のお米に比べて大粒でツヤがあること。たくさんの水を吸い込むため炊き上がりもふっくらと美しく、ほどよい粘りと弾力のある食感が楽しめます。まずは炊きたてを、そのまま味わってみて。噛みしめるたびに、口中に豊かな甘みやコクが広がります。
また、従来のお米に比べて、長期貯蔵をした場合でも品質が低下しにくいというメリットもあります。
ブランド米「新之助」をおいしく味わうために
適度な存在感もありながら主張しすぎず、料理を引き立て、食事全体をワンランクアップさせてくれる「新之助」。我が家では、炊きたてを卵かけごはんでいただくのが定番です。新鮮な卵の黄身をごはんに落とし、醤油やかつおぶしをかけていただくと、それだけでごちそうになります。
冷めても硬くなりにくいのが、もうひとつの大きな特徴。お米本来のおいしさが長時間キープされるので、おにぎりやお弁当にするのもおすすめです。
「新之助」の関連アイテムも要チェック
「新之助」を使った駅弁やパックごはん、米粉100%のロールケーキやお米サブレ、味噌など、関連するアイテムが続々登場しています。新潟の酒蔵からは「新之助」で醸す純米吟醸酒も発売されるようで、日本酒好きの筆者には嬉しいニュース! 新潟にお出かけの際は、おみやげショップをのぞいてみると意外な商品に出合えるかもしれません。
そのほか、新潟市内のホテルやレストラン、東京都内の飲食店では、おいしい料理とともに「新之助」をじっくり味わうこともできます。詳しくはウェブサイトをチェックしてみてくださいね。