甘精堂本店の昆布羊羹は青森の隠れた名産品

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日本全国の祭りの中でも有数の規模を誇る、ねぶた祭りが開催される青森県。東北の最北端に位置しており、海と山の幸に加えて温泉地も多く観光者が楽しめるポイントが数多くあります。

2016年に新青森と新函館間の開通が行われた北海道新幹線が話題になり、これまで新幹線で気軽に行き来できなかった北海道との中継地点としても改めて注目が集まっています。

今回は、そんな青森を訪れたらぜひ試してもらいたい甘精堂本店の昆布羊羹を紹介します。

青森県の甘精堂

青森と言えば、一番に思い浮かべる人も多いねぶた祭は、毎年夏に青森市内を中心に開催されています。ねぶたは、大きなものであれば道路の端から端までの長さになるほどのスケールの大きさを誇ります。それぞれ、歴史的、文化的なテーマが決められており人や動物などのモチーフが描かれています。

大きな台の上に乗せられたねぶたを押しながら青森市内を中心に街中を練り歩き、ラッセーラー、ラッセーラーと言う掛け声のハネトと呼ばれる踊り子たちが、軽快な踊りを行いながら私たちの目を楽しませてくれます。寒く長い冬が特徴的な東北の中にあって、短く貴重な夏を楽しむことができる、非常に雄大で独創的な祭であることから、毎年多くの観光客が青森市内を訪れます。
また、青森県には温泉も数多くあります。酸ヶ湯温泉、浅虫温泉、不老不死温泉など他の地域にはない独自の雰囲気を持った温泉が数多くあり、旅人の疲れを癒しています。また、青森県は三方が海であることから海産物が豊富な上に、東北の極寒の地で育った山の幸にも恵まれています。さらに、フルーツも良く採れる地域で特にリンゴについては青森県のシェアは全国的に高くなっています。

青森の甘精堂・昆布羊羹は意外な美味さ

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名前の通り、昆布を使用した甘い羊羹は一見すると意外性がありますが、昆布の香りがほんのり感じられる味わい深い羊羹です。最近は甘さが強すぎない塩味のお菓子が増えていますが、天然の潮の香りのする昆布羊羹はいち早くそのバランスの良さに気づき、製造を始めました。

甘精堂本店の創業は明治24年(西暦1891年)、、すでに創業から100年以上の老舗で、当時は開国してしばらく経った時期だったこともあり、日本を含めて世界的に見ても急速に文明が発達していた時代です。

昆布羊羹は、豊富に獲れる海の恵みである昆布を使用した青森らしいお菓子を作りたい、と考えたことがきっかけで作られ、昆布をパウダー状にして羊羹に練りこんでいます。甘さの中に、潮の香りがほんの少し感じられるあっさりとした甘さが魅力です。昆布を含む海藻類は、ビタミンやミネラルが沢山含まれており、栄養価が高いことで知られています。また、羊羹は形が崩れにくく常温でも持ち帰りやすいため、季節を問わず身近な方へのお土産に向いています。青森市内の中心地である新町商店街に甘精堂本店があるほか、青森市内のお土産専門ショップなどで取り扱いがあります。

青森が生産量一位のかしす羊羹もおすすめ

定番の昆布羊羹に加えてオススメなのが、かしす羊羹です。青森のフルーツと言えば、リンゴがすぐにイメージできますが、実は青森県のカシスの生産量は日本一を誇っています。カシスの生産が始まったのは昭和52年、今では青森市の全域で生産されており、ブルーベリーによく似た甘酸っぱい味で、目に良いアントシアニンが含まれていることでも話題になっています。

昆布羊羹にも感じられるもっちりとした感触はそのままに、甘さだけではなく爽やかな味が感じられる絶妙なバランスの羊羹になっています。かしす羊羹は深いワインのような色合いをしているため、昆布羊羹と合わせて色のハーモニーを楽しむこともできます。

青森県といえば甘精堂・昆布羊羹

お土産は日々進化しており、青森県のお土産でもリンゴやフルーツを使用した洋風のお菓子が増えてきました。その中でも昆布羊羹は長い歴史があり、定番の青森名物の和菓子として選ばれ続けています。甘い羊羹の中に感じられるさわやかな潮の香りを堪能してみてはいかがでしょうか。

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