伝統工芸とは?ニュースで知る伝統工芸|2023年5月前半

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伝統工芸とは?

伝統工芸の定義は、なんとなくわかるけど、実際にどういうものがあるのか分かりにくいですよね。そこで、全国の伝統工芸に関する人気のニュースを週刊でお届けします!

日々、伝統工芸のニュースに触れることで、伝統工芸の作品や基本知識だけでなく、最新の動向や各地の展示会情報などを掴めるようになります。

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ニュースの前に伝統工芸の定義を手短に解説

経済産業大臣は、「伝統的工芸品」として、以下の5つの要件に該当する工芸品を指定します。

1.主として日常生活の用に供されるものであること。
2.その製造過程の主要部分が手工業的であること。
3.伝統的な技術又は技法により製造されるものであること。
4.伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること。
5.一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているものであること。

経済産業省ホームページ

それでは、伝統工芸ニュースをご覧ください。

2023年5月前半の伝統工芸ニュース

「LOGOS」と「萬古焼」がコラボ、アウトドア用「蚊遣ぶた」を新発売

アウトドアブランドのロゴスコーポレーションは、三重県の伝統工芸「萬古焼」と共同で、「LOGOS×萬古焼 蚊遣ぶた」を新たに発売した。価格は4980円。

この蚊取り線香ホルダーは、約300年の歴史を持つ三重県四日市市の無形文化財「萬古焼」を利用し、夏のキャンプや自宅の縁側・庭での使用を想定している。市販の蚊取り線香をフックに掛けるだけで使用可能で、線香の長さや角度の調節も可能。美しいデザインの金属製ハンドルやぶたの輪郭、模様などは全て職人の手作業によるものである。

https://dg.chunichi.co.jp/fukaboritokai/life/4892/

京都・仁和寺にて「伝統工芸の日」開催、陶芸作品を展示・即売

京都市の世界遺産・仁和寺で5月20日に「伝統工芸の日」が開催されます。関西を中心に活動する日本工芸会正会員の陶芸作家たちの作品が白書院で展示・即売されます。作品には青白磁の酒器や吹泥金彩酒呑、染付の合子などが含まれます。

展示は午前9時から午後5時までで、拝観料は800円(高校生以下無料)。障がい者手帳提示者及びその付き添い者も無料で観覧可能です。当日購入された作品の宅配便によるお届け、返品・交換はできません。出品作家には猪飼祐一、岡田優、加藤清和、清水一二、樋口邦春、本多亜弥などが名を連ねます。ただし、イベントは都合により中止または内容変更の可能性もあります。

京都・仁和寺で5月20日に「伝統工芸の日」…日本工芸会正会員による陶芸作品を展示・即売

東京23日「東京手仕事」プロジェクトで新たな伝統工芸品を発表

東京都と東京都中小企業振興公社は、「東京手仕事」プロジェクトを通じて、伝統工芸の新商品を開発し、現代の消費者に提供しています。2023年5月23日に、新しく開発された商品の発表会が開催されます。また、優れた3つの商品には東京都知事賞が授与されます。

発表会は大手町三井ホールで開催され、商品発表は13時30分から、表彰式は15時から行われます。参加希望者は先着順で100名まで、事前申込みが必要です。申込期限は5月16日です。この発表会は、手仕事の技が光る新たな伝統工芸品を発見する絶好の機会となります。

https://tokyoteshigoto2023.com/

「東京手仕事」がビジネスパートナーを募集中

公益財団法人東京都中小企業振興公社が主催する「東京手仕事」商品開発プロジェクトでは、東京の伝統工芸品事業者のビジネスパートナーを2023年5月8日から5月31日まで募集しています。

このプロジェクトは、東京の伝統工芸品の職人が、異業種と協力し、現代のライフスタイルに適応した新商品を開発することを目指しています。この活動により、東京の伝統工芸品のブランド価値を向上させ、産業の活性化に寄与することを目的としています。

募集の対象となるのは、商品開発に関する企画やデザイン、ノウハウを提供できるデザイナーやビジネスパートナーで、新商品の開発を支援できる方々です。支援事業者とのマッチングを経て、約6ヶ月間で商品開発を進行します。

プロジェクト終了後には商品発表会が開催され、優れた開発商品が発表されます。特に優秀で東京都の伝統工芸品産業振興に寄与する商品には東京都知事賞や公社理事長賞、優秀賞が授与されます。

詳細は、「東京手仕事」商品開発プロジェクトの公式ウェブサイトをご覧ください。
URL: https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/shien/dento/teshigoto/kaihatsu/index.html

博多織を身近に感じる展示会、福岡市で開催

福岡市早良区の「はかた伝統工芸館」で現在、「博多織」の展示会が開かれています。日常生活で使える博多織の製品、例えば財布やポーチなど約500点が紹介されています。特に「がま口の財布」は、博多織伝統の「献上柄」や水玉の柄など、約60種類が展示されています。

それぞれの色や柄の出方が一点一点異なるため、選ぶ楽しみがあります。また、「博多にわか」をデザインした織り柄のタンブラーなど、遊び心を感じさせる作品も展示されています。はかた伝統工芸館の副館長、八田美穂子さんは、「博多織を若者や海外の人々にもっと知って、身近に感じて欲しい」との思いを語っています。この展示会は5月21日まで開催されています。

https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20230511/5010020233.html

「ルイ・エラール」がヨーロッパ伝統工芸を融合した高級時計「エクセレンス マルケトリーダイアル」を発表

スイスの高級時計ブランド、「ルイ・エラール」が新たなアーティスティック クラフトラインシリーズ「エクセレンス マルケトリーダイアル」を発表しました。このシリーズはスイスの伝統的な時計製作技法をディテールに用い、独創的な意匠を特徴とするもので、今回新たに加わったモデルは古くからヨーロッパで使われてきた「マルケトリー」という装飾技術を用いています。

マルケトリーは様々な素材をカットし組み合わせて絵や模様を表現する技法で、日本では貝や金、銀の象嵌細工や寄木細工として知られています。西洋でも家具装飾に使われ、時計業界では木や宝石、レザー等を使った緻密なマルケトリーが高級時計のダイヤルに使われてきました。

新作「エクセレンス マルケトリーダイアル」のダイヤル製作は寄木細工職人のバスティアン・シュバリエが担当し、3Dチェック柄のパターンが特徴です。濃淡3種類のブルーをバランス良く合わせたダイヤルは、70個以上の精密にカットされたパーツによって構成されています。木目が残されたパーツ一つ一つが温もりを感じさせます。

ムーブメントの装飾はシースルーバック越しに楽しむことができ、青焼き針やクラウン型のりゅうずなどが美しく調和した一本です。

モデル情報:ルイ・エラール アーティスティッククラフトライン エクセレンス マルケトリーダイアル
品番:LE34237AA58BVA108
価格(消費税込):75万9000円
ケース径:42mm
ケース:ステンレススチール
ストラップ:グレインカーフレザー(ブルー、クイックチェンジシステム)
ムーブメント

「木葉猿 生誕1300年展」が熊本県伝統工芸館で開催、永田禮三さんによる体験教室も実施

玉東町の郷土玩具である「木葉猿」の発祥1300年を記念する展示会が熊本県伝統工芸館で4月28日に開スタートした。奈良時代から続くこの伝統は、祭器作りで使われた余った土が猿に変わった伝説から始まる。展示会では、木葉猿の最古の形である「母子猿」や、過去の作家の記録、映像などが展示される。永田禮三さんによる木葉猿作りの体験教室も開催される。

開館時間は9時30分から17時30分、月曜休館。観覧料は一般210円、大学生130円、高校生以下は無料。9月3日まで開催予定。体験教室は5月14日、6月17日、7月23日、8月19日開催(要事前申し込み、体験料1,500円)9

https://kumamoto.keizai.biz/headline/475/

「大堀相馬焼」、米ロサンゼルスの「ジャパン・ハウス」で展示予定

福島県浪江町の伝統工芸品である「大堀相馬焼」が、日本政府が日本文化の発信拠点としている米ロサンゼルスの「ジャパン・ハウス」で展示される見込みとなった。さらに、浪江町の日本酒紹介イベントも計画されている。

吉田栄光町長が同館を訪れ、この提案を行った結果、館長の海部優子氏から協力の意向が示された。展示は、海外市場の拡大や浪江町の魅力と復興の発信に寄与すると期待されている。さらに、町は今後のプロモーション活動を視野に入れた具体的な計画を進行している。また、「ジャパン・ハウス」はブラジルのサンパウロとロンドンにも存在し、日本文化の国際的な発信を担っている。

https://www.minpo.jp/news/moredetail/20230504106909

 

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