付け焼刃(つけやきば)の類語・対義語
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付け焼刃の意味や由来、そして使い方を学びました。こちらでは、類語(同義語)と対義語についてみていきましょう。
付け焼刃の類語
付け焼刃の類語には、物事になれてなく急に覚えた定着していないものを表す「にわか仕込み」や「その場しのぎ」があります。また、一時の間に合わせで一晩で急いで準備した仕事や勉強を指す「一夜漬け」も付け焼刃の類語といえるでしょう。
ほかにも、ある事柄に関する勉強が不足していることを指す「生かじり」や「生半可」、「素人知恵」なども付け焼刃の類語として挙げることができます。
付け焼刃の対義語
一方、付け焼刃の対義語には、用意や準備が十分に整っていることを指す「用意周到」や対応ができるように2通りの方法・手段を用意する「二段構え」、不十分な点がない様子を表す「抜かりがない」が挙げられます。
ほかにも、『孟子』からきた故事成語である「大旱の雲霓を望むがごとし(たいかんのうんげいをのぞむがごとし)」も対義語です。この言葉は物事の到来を待ち焦がれることを指します。つまり、待ち焦がれるということは万全な準備であるということ。よって、付け焼刃の対義語として挙げられるでしょう。
付け焼刃(つけやきば)を英語でいうと…
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外国では日本の文化や歴史が大変好まれています。なかでも、SAMURAIが持つ日本刀はアメリカ人に大変人気です。そんな刀に関する言葉「付け焼刃」。海外の方に英語で伝えたい場合、どのように言えばよいのでしょうか。ぜひ、こちらを参考にしてみてください。
「付け焼刃」という言葉は英語には存在しません。ですので、「見せかけ」という意味を持つ「veneer」という単語を使って「a thin veneer of culture(付け焼刃の教養)」というように表現します。
また、同様に「表面の」という意味を持つ「surface」という単語を使って「His knowledge is only on the surface(彼の知識は付け焼刃にすぎない)」という表現ができます。
「付け焼刃」という言葉事態を英語で説明したい場合も上記2つと同様に表現することができます。「knowledge or skill learned as a stopgap(一時しのぎで学んだ知識または技術)」となります。ここで使われている「stopgap」は「一時しのぎ」という意味です。
他にも、「pretention(偽りの)」「borrowed blumes(借りの柱)」なども付け焼刃を英語で伝えたいときに使える表現といえます。
付け焼刃(つけやきば)から学ぼう
付け焼刃の意味から使い方、英訳までさまざまな視点から見てきました。その場をしのぐために、にわかに覚えた知識や技術のことを指す言葉「付け焼刃」。皆さんは日々の生活の中でつい付け焼刃になってしまうことはないでしょうか。
上記にも述べたとおり、付け焼刃は単なるその場しのぎでしかありません。付け焼刃で対応し、ほっと安心。ではなく、前もって準備をして臨むようにしたいものですね。
付け焼刃(つけやきば)を生み出した日本刀に触れる
今回ご紹介した「付け焼刃(つけやきば)」という言葉はもともと日本刀に関する言葉でした。今現在使われている意味とはちがい、刀鍛冶用語では、「焼きを入れた結果できる、日本刀の刃部分の白灰色の部分と地との境目が白くはっきりと見える様子のこと」でしたね。
そんな日本刀に実際に触れ、親しむことができる体験をご紹介します。
映画・TVなどの時代劇の撮影や演出での激しい切り合いのシーン「殺陣(たて)」や据えもの切りができる体験が、職場体験の予約サイト「ココロミル」で掲載されています。実際に時代劇などにも出演している師範・女優さんのもとで体験できる貴重な機会です。
「付け焼刃(つけやきば)」という言葉の語源でもある日本刀に触れられる貴重な体験を是非、体験してみてください。
体験先:古武道結
住所:神奈川県 川崎市麻生区はるひ野5丁目8
アクセス:小田急多摩線「はるひ野駅」より徒歩1分
体験時間:15:30 ~ 18:00 (2.5時間)
体験費用:13,000円