デザインに一目惚れ! 東北のおしゃれなハンドメイドアイテム

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東北エリアには、その地方の伝統産業や特産品を活かした、かわいいハンドメイドアイテムがいっぱい。手仕事ならではのぬくもりと乙女心をくすぐるデザインに、うっとりしてしまいます。それぞれのモチーフが生まれた背景を知るうちに、あなたも東北へ旅に出たくなってしまうかも?

【青森】おしゃれな刺し子、こぎん刺し

青森県津軽に昔から伝わる刺し子模様、「こぎん刺し」をご存知ですか? もともとは、木綿や麻の栽培ができず入手困難だった冷涼な地域において、簡素な仕事着に刺繍をほどこし、保温性を高めるために生み出された技法なのだとか。花や蝶、猫の目など600種類以上の多彩な模様があるといわれています。装飾性の高いグラフィックデザインのような幾何学模様が特徴です。


「弘前こぎん研究所」が手がけるこぎん刺しアイテムは、カラーバリエーションも充実しています。シンプルなデザインの化粧ポーチは、手鏡やリップクリームなど身の回りのものがちょうど入るくらいの大きさ。ジッパーの外側には両面ポケットがついているので、何かと便利です。ほかに名刺入れやブックカバー、がまぐち、ペンケースなどがあります。同じ色でトータルコーディネートするのもおしゃれですね。

【宮城】持ち帰りたくなる、こけしグッズ

宮城では、温泉地を中心に伝統的な「こけし」の製作がさかん。有名な「鳴子こけし」をはじめ、地域によってそのスタイルや風貌に違いがあります。最近では、郷土品としてのこけしだけでなく、こけしをモチーフにしたデザイングッズも増えてきています。「普段使いができる」「おみやげに持ち帰りやすい」などの理由から、旅行客や若い人たちを中心にひそかなブームとなっているようです。


仙台の編集プロダクション「シュープレス」が東北応援プロジェクトとして制作・販売している「ボーダーこけし」グッズ。愛嬌のある表情とボーダー柄の組み合わせにキュンとなります。木のぬくもりを感じるキュートな箸置きは、レッドとブルーの2種類。宮城県内の職人が一つひとつ絵付けをほどこしているため、どのこけしも微妙に表情が異なります。

【秋田】木工芸のアクセサリー

仙北市角館町の「樺細工」や秋田杉を使った大館の「曲げわっぱ」など、繊細でうつくしい木工芸品が生産されている秋田。気軽に手にとって、身につけられるアクセサリータイプのものも、少しずつ生まれています。ナチュラルテイストのファッションによく似合う、ほっこりとした雰囲気が魅力。使うほどに味わい深くなっていく、天然木ならではの風合いを楽しみましょう。


秋田の伝統工芸である「大館曲げわっぱ」の端材を使い、手作業で削って仕上げたブローチ「chigiri」。秋田〜北東北を起点に、地域の特性を生かしたアイテムをデザインする「casane tsumugu(かさね つむぐ)」の人気商品です。洗練されたリボン型のフォルムは、工芸品と思えないほどスタイリッシュ! すべすべとした杉の質感を楽しめる蜜ろうワックス仕上げで、天然杉のほのかな香りに癒されます。

東北の粋でキュートな伝統小物アイテム

古くから伝わる伝統工芸のほか、東北復興支援をきっかけに生まれたものまで、多彩なハンドメイド作品がそろう東北地方。そのデザイン性と実用性で、多くの人々から愛される名品も数えきれないほどあります。お住まいの近くで探すなら、各県のアンテナショップに立ち寄ってみるのがオススメ。またお取り寄せできるアイテムもたくさんあるので、インターネットでもぜひチェックしてみてくださいね。

文・写真/ゆさ みずあ

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