本場の徳島でジャパンブルー!藍染体験

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徳島といえば一番初めに思いつくのが、今では全国的にお祭りで踊られている阿波踊りでしょうか。でも実は、徳島は「阿波藍」(あわあい)と言われている藍染が昔から伝統的に行われている地域なのです。今回は、実際に徳島県の藍住町にある藍染体験施設にうかがい、藍染を行ってきました。

徳島で藍染が盛んな理由

藍染は藍色と呼ばれている紺色や青色の色素の原料である、蒅(すくも)が多く栽培されてきました。今でも徳島産の蒅(すくも)の生産量は全国的にも上位を占めています。

藍染は、平安時代、戦国時代、江戸時代、そして現代になるまで引き継がれており、天然のナチュラルな染料としてオーガニックやエコロジーが人気の現在では注目が集まっています。

実際に藍染工房で職人の方にお話をうかがうと、藍染をした衣類はアトピーに悩む方にも肌に優しく人気だそうで全国から染めて欲しい、と注文が入るとのことでした。

藍染をすることで、抗菌作用が生まれ、虫除けや防虫、保湿作用など嬉しいことがたくさんある、とのこと。しかし、藍染ができるものは、綿や絹、レーヨン、麻などの天然由来の素材に限られていて、ナイロンやポリエステルなどは染めることができないとのことです。

藍染には色によって名前がついており、留紺(とめこん)が一番濃く、白藍(しろあい)が最も淡い色となります。これは、染める液の濃度で決まるわけではなく、染める回数により決まります。

そのため、濃紺に近い色に染めたい時に染めては空気に当てて酸化させて、さらに染めて…という工程を何度も何度も繰り返します。長くつけて時間を置いて染めて終わりではなく、時間と根気の必要な手間暇のかかる作業となっています。

徳島での藍染体験

徳島の藍住町には、いくつか体験できる工房がありますが今回は「藍の館」という施設を訪れました。県の中心地である徳島市からは比較的近いのですが、公共交通機関でのアクセスが難しいので、遠方から訪れる場合にはレンタカーなどを使用されると良いと思います。

この施設は、同じ敷地内に資料館が併設されており、入場料金が300円(2017年9月現在)かかりますが、手持ちのTシャツなどを持ち込めるところが魅力です。

入口で入場料金を支払い、持ち込んだ衣類やハンカチ、帽子などの重さなどを測ってもらいその場で精算します。資料館の中を通り抜けた裏に、昔ながらの家屋がありその中のひとつが藍染工房になっています。

中に入ると、藍の独特の香りがします。どこかで嗅いだことがあるような懐かしいような気分になります。エプロンを借りて、手袋をはめて、いよいよ体験がスタート!

染め方には色々あって、絞ったり、折り曲げてとめたりすることで模様をつくることができます。また、ロウケツを使用することで絵を描いて、そこだけ染まらないようにすることでお好みの絵や文字を表現することもできます。今回は、シンプルに一色で染めることにしました。

どのように染めたいかが決まったら早速作業スタートです。シワができるとムラになるため、シワにならないようピンと伸ばして、つけていきます。しばらく手を離さずに放置したら、ぎゅっと絞って室内に少し干します。

その間に他のものをつけてまた干します。ブルーをより濃くしたい場合にはこの工程を何度もなんども繰り返します。それが終わったら、水道水で洗い流す作業を行います。お水が青い色に染まるので、薄くなるまでこちらも何度も繰り返します。そして、時間があれば最後に乾燥させて出来上がりです。

藍染体験の魅力

今回、体験をしてみて工程が多く、濃く染めようと思えばかなり手間暇がかかると感じました。時間がかかる分、購入するときにはお値段が上がりますが、現代では化学的な染料を使用しているからこそ、お手頃価格の服が多いと感じさせられます。

自分で藍染をしたタオルを使用してみて、確かに肌に柔らかく当たるような気がしますし、何より自分で染めたことが嬉しくなりました。日本の古き良き藍染を体験してみては、いかがでしょうか。

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