練り切りの定番銘菓③
雪平
出典:写真AC
練り切りを使った定番菓銘の一つである雪平は、「せっぺい」と読む餅菓子です。雪のように白いお餅を意味するこの和菓子は、求肥に白の練り切りやメレンゲを加えて練り上げたものです。練り切りに比べてさらに柔らかくふんわりしており、口に入れるととろけるような軽さが特徴です。
雪平は非常に柔らかい生地ですので、練り切りに直接細工をするような加工ができませんが、シンプルな形に様々な装飾を施したり、白い生地に映える彩色を施したりするため、見た目のバリエーションも豊富です。
練り切りの定番銘菓④
唐衣
伊勢物語の和歌をイメージして作られた定番菓銘である唐衣は、かきつばたを模した和菓子です。4~5月頃に店頭に並び、かきつばたの花を思い起こさせる紫や緑、白などで彩色した練り切りが鮮やかです。
四角形に成型した練り切りをかきつばたの花のように折り重ねますが、白と紫のぼかし、緑や黄色に彩色したものなど、配色は作り手によって異なってきます。
折り方も千差万別で、シックで大人びたかきつばたもあれば、華やかで若々しい色合いの和菓子もあります。
目でも舌でも味わえる和菓子練り切り
出典:写真AC
練り切りの魅力は、柔らかく伸びの良い生地の食感と、適度な硬さによる成型のバリエーションです。自分で作る楽しさもありますし、職人による美しく芸術的な仕上がりの練り切りは、見ても食べても楽しめます。
また、練り切りはそれだけで和菓子の一品にもなりますし、材料の1つとして用いることで、さらに様々な和菓子を生み出すこともできます。
餡のようにほろほろと崩れるのではなく、滑らかで柔らかく伸びる餡というイメージですので、餡を使った和菓子の食感が苦手な人でも食べやすいです。
季節感が感じられ、作り手によって様々な仕上がりになる点も、日本らしい四季の楽しみ方の1つとしてお勧めです。
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