【初めてでもできる】盆栽の作り方|土や苗の選び方から手入れまで

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草木を鉢に植えて、枝ぶり、葉姿、幹の肌、根及び鉢、もしくはその姿全体を観賞する趣味で、自然の風景を模して造形するのが特徴です。似たものに「鉢植え」がありますが、鉢植えが植物自体を観賞するものなのに対し、盆栽は植物の姿を借りてその背景の自然や風景を感じ、鉢の中に大きな自然を映すものです。

盆栽の魅力


出典:写真AC

「鉢の上に一つの景色を作ること」これに尽きます。懐かしい風景を鉢の中に再現し、それをいつでも愛でることで自然と愛着がわきます。

盆栽作りに必要なもの

・肥料
・置き肥
・殺菌効果殺虫剤
・ジョウロ
・霧吹き
・剪定バサミ
・ピンセット

盆栽の用土選び

盆栽の用土の作り方ですが、植物によって土や砂の配合を調整します。盆栽に適した土や砂は通気性がよく排水性と保水性が高いものが基本となります。

通気性と排水性とは一見、反対の性質と思うでしょうが、これらを両方備えた土が「粒土」です。粒土は多孔質で保水力がありつつも粒の大きいものは通気性や排水性が高くなり、粒の大きさを調整することで通気性や排水性をコントロールすることができます。

また、盆栽に使用する土や砂は必ず園芸店などで販売されているものを使用してください。庭や畑など野原の土を使うと成分や性質がわからないため、植物にどんな影響が出るか予想ができないからです。

盆栽の選び方


出典:写真AC

まず、盆栽を選ぶとき、考えられることは大きく「好み」と「値段」の2点が挙げられます。「好み」は自分の好きなものなら楽しく続けられます。一年を通して葉の色が変わらないもの、紅葉など葉の色が季節で変わるもの、花が綺麗なものなど自分が好きなものを育ててみましょう。

「値段」ですが、盆栽は高いものは億単位、安いものは数百円と非常に大きな差があります。趣味にかけられる金額を設定して、自分が楽しめる範囲で購入しましょう。

盆栽の作り方には「実生」「挿木」「接木」「取木」などがあります。「実生」は種から盆栽を作っていく作り方です。盆栽の実生に使う種は園芸店で購入できます。このほか、庭木や野山の樹木からも採取できます。

挿木は木の枝や根の一部を土に挿すことで盆栽を育てる作り方です。挿木用の枝は親木を剪定した際に切ったものを使います。枝の下部の葉は取り除いて「挿し床」に挿します。挿し床の作り方は仕立て用の鉢などに大粒の石(ゴロ石)を敷き、上から用土を入れます。

用土の作り方ですが、細かい赤土と山砂を混ぜて作ります。接木は台木(根の部分)と穂木(地上部)の二つを一つの木とする作り方です。取木は枝や幹に傷をつけることで養分をせき止め、親木から切り離して新しい盆栽を得る作り方です。

盆栽の植え替え工程

長期間にわたって盆栽を植え替えないでいると、その盆栽の根が鉢の中全体に広がり過ぎて水の浸透が悪くなるとともに水分の吸収にも影響が出てきます。

植え替えの時期については、落葉樹の場合は秋から早春にかけての落葉から発芽までの期間である休眠期、常緑樹の場合は晩秋から早春にかけての冬眠状態の期間の植物の活動が鈍る時期が適期です。

また、梅雨期は植物の活動が活発ではありますが、空気中及び土中の水分が豊富なため、植物の疲れも少なく回復も早いため植え替えの適期になります。

植え替えの行程は、以下です。

①鉢から根を引き抜きます。ハシなどで元土をほぐして根張りを出します。このとき、初めて植え替えする場合には太根の処理が必要なことがあるので又枝切りなどを使って根を整理します。

②鉢の底に網を敷き、底の穴に木を固定するためのアルミ線などを通します。

③ゴロ土を2~3センチほど敷いてから、その上に中粒の土を入れます。このとき中央部分を少し盛り上がるように作ると根の下にも土が密着しやすくなります。

④根の隙間にしっかりと土が入るように樹をゆすって根と土をなじませてアルミ線で根と鉢を固定します。

⑤隙間ができないようにハシなどでつつきます。上の方の根の隙間にも土を十分に入れ、根張りをあらわします。

⑥植え替え作業が終わったらたっぷりと鉢底から水が抜けるまで灌水します。最後に必要に応じて乾燥予防のため、水で戻して細かく切ったミズゴケを表面に張ります。

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