寒立馬(かんだちめ)はあまり聞きなれない馬かもしれませんが、青森県の下北群に生息している放牧されている馬です。
さまざまな品種、中でもフランスのブルトン種との交配が行われてきた馬としても知られています。
とても数が少なくなっている馬ですが、現在でも生息しているとても珍しい馬として観光用としても人気の高まっている馬です。 また、寒立馬は平成7年頃にはなんと9頭にまで減ってしまったという歴史があります。
その後、寒立馬の保護により30頭にまで回復をしていますが、それでも寒立馬が少ないことには変わりありません。 青森県の天然記念物にも指定されているとても貴重な馬です。
寒立馬の特徴
出典:写真AC
寒立馬の最大の特徴は、他の馬には見られないたくましい体格になっていることです。 これは青森県の寒い冬でも耐えることができるように変わっていった証であり、しっかりと太い体格は圧巻とも感じることができます。 また、足がとても短く銅が長いことも特徴的です。
こうした体系から見た目は、とてもずんぐりとしているように感じますが、その分余計に体は太く見えますので、やはり迫力があると言う表現がマッチしています。 また、寒立馬は放牧されている馬なので、人にとても慣れている面もあります。 長く人と接してきた経緯もあるため、近くで眺めても、警戒感は少なくしっかり観察できます。
寒立馬はいつどこで見られるのか
寒立馬は天然記念物に指定されていますんで、いつでもどこでも見ることができる馬ではありません。 青森県の中でも寒立馬で出会える場所は限定されており、青森県の下北半島の最東端にある東通村の尻屋崎であれば出会うことができます。
この場所であれば、比較的簡単に出会うことができますが、それほど多くは生息しているため、広い場所から寒立馬を探すことは簡単ではないでしょう。
しかし寒立馬は群れで行動していますので、出会うことが、数頭の寒立馬をまじかで確認することができます。
寒立馬が出産をする時期は4月から6月頃です。 もし運がとても良ければ、出産を終えた雌寒立馬とその赤ちゃんに出会えるかもしれません。
尻屋崎
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寒立馬を見るときの注意点
出典:写真AC
寒立馬は比較的、人間に対して恐れることなく近づいてきてくれる馬です。 放牧馬なので、野生の感覚も持っていますが、人との接触をする機会が多い馬のため、警戒することなく近づいてきてくれます。
しかし、雌馬については出産期になれば気が荒くなってしまう特徴を持っているため注意が必要です。
雌馬が健康な子供を産むためにも、できるだけこの時期の雌馬にはストレスを与えないようにすることが大きな注意点です。 また、寒立馬はとても可愛らしい表情で、近づいてきてくれるため、観光客はどうしてもエサをあげたくなってしまいますが、エサは必ず与えないように注意しましょう。
寒立馬に合っていないエサを与えることで、寿命が短くなってしまう恐れがあります。 そして、観光地でのゴミも必ず持ち帰るようにしましょう。ゴミを寒立馬がエサと間違えて食べてしまう可能性がありますので、必ず注意しましょう。