「行雲流水(こううんりゅうすい)」の意味や使い方|昔の中国にその由来が?

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今までに、「行雲流水のごとき生き方をしてみたい」と思ったことはありませんか?この時点で、「行雲流水とはいったい何のことだろう」と思われたかもしれません。

日常生活ではあまり使われない四字熟語であり、知っている人も少ないでしょう。それではここで、「行雲流水」の意味についてチェックしてみましょう。

行雲流水の意味


出典:写真AC

「行雲流水」がどういう意味かと言えば、読んで字の如くです。「行く雲と流れる水」。自然の情景を心に思い描いてみてください。空を進んで行く雲や流れていく水は、あなたにとってどのように見えますか?

自由に流れていくように見えませんか?「行雲流水」とは、流れのままに任せることです。つまり、1つの物事に深く執着することなく、自然に任せて行動することをいいます。

行雲流水の由来 ・言葉の背景

なぜ、このような熟語が使われるようになったのでしょう?

実は、中国のとある文豪の書に書かれていた言葉が由来となっています。

北宋の文豪蘇軾が著した「宋史(そうし) 蘇軾伝」に登場したのは、「嘗自謂、作レ文如二行雲流水一、初無二定質一」という表現です。

「文章を作るときは空を行く雲や流れる水のようなものだ。最初から決まった形があるわけではない」というような意味です。

もともとは文章を書くときの心得だった表現が、後になってもっと広い意味で使われるようになったのです。

行雲流水が使える場面


出典:写真AC

それではここで、「行雲流水」を使った例文をいくつか挙げてみましょう。「定年退職してからは、行雲流水の生活を送っているよ」。今までは出世したり有名になったりといった願望を胸に、何かに執着してがむしゃらに努力を続けてきた人が、退職してからは嘘のように物事に執着がなくなった様子を表しています。

また、物事に執着するあまり日々神経をすり減らして生きてきた人が、ある日ふと我に返り、「行雲流水のような生き方がしてみたい」と思うようになるかもしれません。空を流れる雲や、さらさらと流れ続ける澄んだ川の水を見つめているうちに、このまま流れに身を任せたいという気持ちが湧いてしまうのです。

あるいは、「彼の行雲流水のごとき人生は、凡人には理解できないものだった」など、一風変わった人物を表すときに使われることもあります。多少呆れた気持ちを込めて「行雲流水」という言葉を使っているのがこのケースです。

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