【やおら】日本人の6割が間違う日本語の意味と由来|例文も紹介

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「彼はやおら歩きだした」という文章を読んで、あなたはどのような状況を頭に浮かべたでしょうか。

文化庁が平成18年度に行なった「国語に関する世論調査」の発表によると、「彼はやおら立ち上がった」という例文の正しい意味を答えられた人の割合は、40.5パーセントという全体の半数以下という結果になりました。

あなたが思い浮かべているその答え、本当に正しいのでしょうか。これから「やおら」の意味や由来についてご紹介していきます。

やおらの意味


出典:ぱくたそ

さて、日本人の半数以上が意味を間違えて覚えてしまっている、「やおら」 ですが正しい意味はどんなことなのでしょうか。

「やおら」という言葉には「ゆっくりと動く」や「静かに」、「そっと」などを表現した意味合いがあります。

「やおら」と似た発音の言葉に「やにわに」がありますが、こちらは「急に」などの意味がありすので、こちらの言葉と混同して覚えてしまっている人が多いように思えます。

やおらの由来 ・言葉の背景

さて、この「やおら」 の語源はどんな背景があるのでしょうか。

まず1つ目の説ですが、 今の言葉で言うところの「ようやく」を意味する「やをやく」を短縮した言葉「やを」の後ろに、状態を表現する意味がある「ら」という接尾語が付いたという説です。「ようやく」には「やっと」や「だんだん」という意味合いがありますので、 その言葉を引き継いだ「やおら」が同等の意味であると言う訳です。

もう一つの説は、「やはら」という言葉があるのですが、この「やはら」は漢字で「柔ら」または 「和ら」と表現します。漢字から分かるように、「やはら」という言葉は「やわらかい」、「おだやか」などの意味を表現しているのですが、この「やはら」という言葉と「やおら」の語源が同じという説です。

どちらの説にしましても、前に示した「やおら」の意味合いには近い「ゆっくり」とか「静か」なイメージがある言葉が由来となっていることが分かります。

勘違いされがちな、「急ぐ」のような言葉が関わっていない言葉だということがよく理解できたのではないでしょうか。

やおらの例文


出典:ぱくたそ

 ではここで、「やおら」の例文を上げて意味の確認をしていきたいと思います。

「彼はやおらテーブルを片付け始めました」 この場合、「やおら」は「ゆっくりと」などの意味を表す言葉となりますので、テーブルをゆっくりと片付けている状況が浮かんでくると思います。間違っても「急いで」ではないので注意してください。

「この問題は難しいので、私と一緒にやおら解いて行きましょう」 この例文で分かるように、「やおら」の意味を勘違いしていると、意味の通らない文章になってしまいます。「やおら」の意味を知っていれば、「ゆっくりと」と理解できますので、「焦らずに取り組みましょう」といったことを言われているのだとくみ取れます。

「やおら」の意味を真逆の意味で覚えてしまっていると、急な場面で意思の疎通が上手に図れなくなってしまいかねませんので、しっかりと意味を覚えておきましょう。

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