歌舞伎役者の将来性
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歌舞伎は江戸時代から続いてきた伝統芸能であり、若い世代にあまり興味を持たれていないという実態があります。そのため、このままでは廃れていってしまう可能性を孕んでいます。
また演者の側も世襲制が中心で、養成所出身の歌舞伎役者もまだまだ多くないため、いかに新しい空気を取り入れることができるかが重要だと考えられています。そのため、親に歌舞伎役者を持たない人が歌舞伎役者になるチャンスはあり、活躍できるようになる機会も広がっていくでしょう。
歌舞伎役者になるには
歌舞伎役者は今なお基本的に世襲制が取られているので、親が歌舞伎役者であればそのまま子も歌舞伎役者になることができます。
一方で歌舞伎に縁のない生まれから歌舞伎役者を志す場合、伝統芸能伝承者養成所で修行するか、歌舞伎役者に弟子入りするかしか現状は道がありません。
どちらも厳しいことに変わりはありませんが、可能性は開かれています。養成所は、中学校を卒業した23歳までの男子であれば試験を受けることができます。
公募は2年に1度、若干名の募集です。歌舞伎役者を目指すのであれば、養成所へ入ることを目指しましょう。そのためには発声練習や日本舞踊、三味線などの体得、演技力を鍛えることが重要だと考えられます。
後継し続ける歌舞伎役者
歌舞伎役者になることで伝統芸能である歌舞伎を後世に伝えていくことができます。自分一人の力ではなく、周囲の人たちと作品を作っていくことになるので、一つの舞台をやりきったときの達成感や満足感は一入でしょう。
腕を磨けば収入も決して悪くありません。歌舞伎界の外部で育っても歌舞伎役者になることは可能であり、歌舞伎役者とは、若い世代へ歌舞伎を伝えていくという、やりがいに満ちた仕事です。
歌舞伎役者や歌舞伎についてもっと知りたい方へおすすめの本です。