【侃侃諤諤】知っておきたい四字熟語の言葉の背景や使い方|例文も紹介

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「彼とはプロジェクト立ち上げの際に侃侃諤諤(かんかんがくがく)と議論を戦わせたが、結果としてプロジェクトを牽引する最も信頼できるパートナーとしての信頼関係を築くことができた。」

侃侃諤諤という言葉は日常会話でも登場する言葉ですが、どのようなニュアンスで使用するかをご存知でしょうか?

激しい口調で叱咤激励している場合や一方的に持論を述べているだけの場合、互いに罵り合っている様子は侃侃諤諤とは表しません。

一定の方向性の基に互いに持論を展開して繰り広げられるディベートであれば、例え抑えた声量であっても侃侃諤諤と議論を交わしたと言えるでしょう。今回は侃侃諤諤について紹介します。

侃々諤々の意味


出典:写真AC

侃侃諤諤は侃と諤の文字が繰り返されて構成されています。侃はノビノビとして怯むことのない強い性格を、諤は正論を遠慮することなく発言する様子を意味する文字です。

侃侃諤諤は持論を臆することなく堂々と発言し、一定の方向性の基に議論しあう状態を指している四字熟語です。 持論を展開しながら議論を行っている状態であれば、議論している人数に関わらず用いることができますが、声の大きさではなく議論されている内容が重要だと言えます。

意見が衝突している状態で、他を論破しようと交わされる激しい攻防が繰り返されている状態を侃侃諤諤と言って現します。

侃々諤々の由来 ・言葉の背景


出典:写真AC

侃侃諤諤を構成する言葉の意味は既に紹介しました。繰り返すことで意味を強調する手法は古くから中国でも使用され、侃々は孔子が記したと言われる論語の郷党の中で「朝與下大夫言、侃侃如也」という記述が見られます。

一方、諤々は司馬遷の記したと言われる史記の商君の中で「千人之諾諾、不如一士之諤諤」の記述が見られることから中国で生まれた言葉だと考えられます。

侃侃諤諤という四字熟語を中国語で表記すると「侃侃谔谔」と現されることから、侃侃諤諤は古代中国で生まれ日本に伝えられた四字熟語だと言えるでしょう。

侃侃諤諤の例文

結論の是非を別にして議論を進めるのにあたり方向性を共有することは、建設的な議論の絶対条件だと言えます。侃侃諤諤と交わされた議論は、現状で最善と考えられるものに落ち着くべきだと言えるでしょう。 例えば「閣僚たちが侃侃諤諤の議論を戦わせた結果、今国会で改訂法案が可決した。」などに用いることができます。

また「会社の経営方針をめぐり侃侃諤諤の議論が繰り広げられた。」などにも用いることができます。このような規模の大きな議論でなくても「侃侃諤諤の議論を戦わせた結果、お互いの認識の違いが炙り出され夫婦仲が改善された」などの当事者が少ない場合でも用いることができます。

侃侃諤諤の類義語・対義語


出典:写真AC

侃侃諤諤の類義語としては丁々発止(ちょうちょうはっし)や議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)などが存在します。喧々諤々(けんけんがくがく)や喧々囂々(けんけんごうごう)は、一定の方向性を持たず賑々しく騒いでいる状態を指し、広義では類義語として考えても良いでしょう。

一方侃侃諤諤の対義語としては議論を交わすことなく自分で決定を行う独立独歩(どくりつどっぽ)や独立自全(どくりつじぜん)が適当だと考えられます。福沢諭吉の「独立自尊(どくりつじそん)」も含まれると言えるでしょう。

狭義では類語で紹介した喧々諤々や喧々囂々は一定の方向性を持たず議論をしている状態を指さないので、対義語として考えることもできます。

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