東海道五十三次にも登場する「走井餅」の歴史と魅力 | 粋-iki-粋な日本文化を発信するメディア

「走井餅」って知っていますか?

あの「東海道五十三次」の大津宿にも描かれている歴史の深い甘味です。そんな走井餅の由来、歴史、買える場所などを紹介していきます。

走井餅の歴史・由来

走井餅は、江戸時代の中期1764年あたりに生まれたお餅です。湧き水の「走井」使って、井口市郎右衛門正勝が作ったのが始まりとされています。

この時に使った「走井」は、成務天皇の産湯に使われていたほどに名高い水でした。そんな貴重な水を作って生み出された走井餅は、「刀の荒身」をモチーフにした形が特徴です。

なぜこの形になったかと言うと、平安時代に名を轟かせた刀鍛冶の三條小鍛冶宗近が「走井で名剣を作っていた」という歴史にちなんだものです。

そんな背景もあって「剣難を逃れる、開運」という縁起担ぎの意味がこもっています。そんな走井餅は、天皇に献上されていたほど質の高い和菓子でした。

その味は現代にも脈々と受け継がれており、庶民も楽しめる和菓子として、定着しているのです。

走井餅の特徴

珠愛(みのり)さん(@0603.minori)がシェアした投稿 – 3月 4, 2018 at 5:20午後 PST

走井餅は、柔らかいお餅の中に、上品な甘さのあんがつまっています。「刀の荒身」の形は、現在でも健在。材料に妥協することなく、現代でも変わらぬ味を楽しむことができます。

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