有名なプロダクトデザイナー
ここで、日本人の中でも有名なプロダクトデザイナーの方々をご紹介していきます。
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柳宗理
柳宗理(やなぎそうり)さん、本名やなぎむねみちさんは、戦後の日本でインダストリアルデザイン(工業デザイン)を確立したといわれる人物です。1964年の東京オリンピックでは、聖火コンテナやトーチ、水泳競技場などをデザイン。1970年の札幌冬季オリンピックでは、聖火台をデザインしています。
また、各高速道路の料金所やトンネルの抗口、地下鉄のベンチ、水飲み場、野毛の吊り橋など街中に多くの作品を残しており、工業デザインの草分け的存在として有名です。プロダクトデザイナーとしては、数々の食器のデザインを手がけています。
深澤直人
深沢直人(ふかさわなおと)さんは、私たちが何気なく行動しているところに着目してデザインを考えるのが得意分野。「2002年度毎日デザイン賞」のほか、さまざまな賞を受賞しているプロダクトデザイナーです。
「±0」「無印良品」などの人気商品のデザイナーでもあり、シンプルなのに引き付けられるデザインを数多く生み出しています。
いろいろな大学で教職につきながら、デザイナーの育成にも携わっていて、「武蔵野美術大学教授」「多摩美術大学客員教授」「東京大学大学院情報学環・学際情報学府特別講師」を歴任しています。グッドデザイン賞審査委員長でもある大御所です。
吉岡徳仁
吉岡徳仁(よしおかとくじん)さんは、国際的な賞を数々受賞し「世界が尊敬する日本人100人」にも選出されたデザイナーです。自然をテーマにしたデザインが多く、光や音、香りなどで表現しています。
作品が世界の有名な美術館に永久所蔵されるほどで、アメリカの「ニューヨーク近代美術館」やフランスの「ポンピドゥー・センター」などでも反響を呼んでいますよ。
グローバル企業のデザインを数多く手掛け、「カルティエ」「スワロフスキー」「ルイ・ヴィトン」」「エルメス」「TOYOTA」などとコラボレーションしています。
奥山清行
奥山清行(おくやまきよゆき)さんは、高級車「フェラーリ」のデザイナーとして有名です。車のデザインのほか、電車や飛行機、農機、船などのデザインも手掛けています。また、モノだけではなく、テーマパークなどのデザインも。
規模が大きい案件がメインかと思えば、化粧品やメガネ、腕時計のデザインをするなど、枠にとらわれない活躍をみせています。
山中俊治
山中俊治(やまなかしゅんじ)さんは、「日産自動車」のデザイナーとして活躍されたこともあるプロダクトデザイナーです。代表作には「インフィニティQ45」などがあります。また、ロボットのデザインなども手掛けており、東大の生産技術研究所教授や工学部助教授なども歴任しています。
プロダクトデザイナーの需要・将来性
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プロダクトデザイナーを求めている企業はたくさんありますが、その採用枠はかなりの小ささ。企業内にデザイン部署をおく場合にも、なかなか募集がかからないのが現状です。制作会社では、企業の大小によっても募集枠に差がみられます。
しかし、需要がないのかというとそうではありません。他者に負けない得意分野をもつ優れた人材なら、ヘッドハントしてでも欲しがる企業はあります。まず、自分がどの分野で最大限の力を発揮できるのかを考える必要があるでしょう。