京都・貴船で楽しむ郷土料理♪ 夏にぴったりの鱧コース

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関西で味わう夏の味覚といえば、やっぱり鱧(はも)! 名だたる高級料亭がひしめく京都でも、郷土料理のひとつとして鱧を使ったメニューがよく食べられています。お刺身に湯引き、蒲焼きなど多彩な調理法で楽しめるのが魅力的ですよね。そこで今回は、京都の奥座敷として知られる貴船(きぶね)で贅沢に味わえる、鱧料理のコースをご紹介します。

夏にぴったりの避暑地・貴船

京都市内から車で北上すること約50分、街の喧騒から離れた山中にある貴船エリア。中心部には水の神様を祀る貴船神社があり、近くの鞍馬山と併せてパワースポットとしても知られています。5月から9月末までの間は、水面の上に川床(かわどこ)が組み立てられ、自然のなかで優雅に食事を楽しむことができます。

料亭旅館が数多く建ち並ぶ場所ですが、おすすめなのは上流にある「兵衛」。貴船神社の神主だった先代がはじめたという由緒正しい旅館です。春は山菜料理、冬はぼたん(猪)鍋と、四季に合わせた多彩なメニューを提供しています。もちろん夏だけの会席料理も用意しており、「鱧の膳」(13,000円)が特に人気です。

鱧づくしのコースに舌鼓

「鱧の膳」は、目にもうつくしい八寸からはじまります。生麩にヤマモモ、じゅんさい、ごま豆腐と、食べるのが惜しくなってしまうほど。お造りや炊き合わせ、鮎の笹焼きの後に鱧料理が次々と出てきます。メインは「鱧しゃぶ」!上品なだしにさっと身をくぐらせて、アツアツのところをほおばると最高なんです。

梅だれでさっぱりといただく鱧寿司も絶品。口の中でほろほろと身がほどけて、優しい甘みだけが残ります。また鱧は淡白なので、日本酒だけでなくワインにもぴったり。あふれる緑を間近に眺め、涼しい風を感じながら旬の食材とお酒をともに味わう…。まさに、至福のひとときです。

そして締めの料理まで鱧にゅうめんと、その魅力を余すことなく味わえます。一品ごとのボリュームは控えめですが、時間をかけてゆっくり食事をするので、デザートが出てくる頃にはお腹いっぱいに。しっかりとお腹をすかせて訪れましょう。食事、宿泊ともにインターネットでの予約が可能です。気になる方は、公式サイトをチェックしてみてくださいね。

夏の京都は粋に、川床で郷土料理を

初夏から初秋にかけての短い期間だけ楽しめる、貴船での川床料理。地元の人も毎年訪れるという、夏の風物詩です。せっかく京都にお出かけするなら、京文化を代表する鱧料理を経験しない手はありませんね。食後は、貴船神社に参拝したり、カフェやおみやげショップに立ち寄ったりと、周辺をのんびり散策するのもおすすめです。

文・写真/ゆさ みずあ

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