おやつにもぴったり! 長野の郷土料理「おやき」のレシピ | 粋-iki-粋な日本文化を発信するメディア

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「おやき」は、小麦粉の皮で具材を包み、焼いたり蒸したりして食べる長野の郷土料理です。専門店で買うというイメージがありますが、もともとは冬の保存食として重宝され、家庭でつくられていたものなのです。

入れる具材は多種多様で、おやつや朝食、ちょっと小腹がすいたときにもぴったりです! レシピを参考に、できたての「おやき」を自宅で味わってみませんか?

おやきってどんなもの?

かつて米の栽培が難しかった信州エリアでは、代用品として小麦やそばが栽培されていました。小麦粉やそば粉をこねて薄くのばした皮に、野菜などで作った餡を円形に包み、焼いて食べる「おやき」は、古くから語り継がれてきた郷土食として、今も愛されています。

調理法としては、焼き、蒸し、焼き蒸しの3つに大別され、どれも違ったおいしさを楽しめます。ちなみに昔は、囲炉裏で表面を乾かし、灰の中に埋めて蒸し焼きにして食べていたようです。

ふっくらモチモチ! 「おやき」レシピ

〔材料(5〜6個分)〕 〔生地〕 中力粉 200g ベーキングパウダー 小さじ2 ぬるま湯 大さじ6 米油(サラダ油でもOK) 大さじ2

塩 小さじ1〜2

〔なすとしめじの醤油餡〕 なす 1本 しめじ 1/2株 醤油 大さじ1 酒 大さじ1 みりん 大さじ1 きび砂糖 小さじ1

米油(サラダ油でもOK) 適量

〔ネギたけのこ味噌餡〕 小ネギ 1〜2束 たけのこ 100g 味噌 大さじ1 酒 大さじ1 みりん 大さじ1

ごま油 適量

「おやき」の生地をつくる

ボウルにすべての材料を入れて菜箸で混ぜ合わせ、まとまってきたら、耳たぶくらいの固さになるまで手でよくこねます。丸くひとまとめにして、ボウルに戻し、表面にラップをして1時間寝かせたら生地のできあがり。気温や湿度によって生地の仕上がりが変わるので、固さをみながら各材料の分量を調節してください。

「おやき」の餡をつくる

まずは、なすとしめじの醤油餡から。なすを1cm角にカットして、しめじをほぐします。米油をひいたフライパンを熱してなすとしめじを炒めたら、酒、みりん、きび砂糖、醤油の順に加えて、さらに混ぜ炒めます。野菜がしんなりしたら火を止めて、冷ましておきます。

ネギたけのこ味噌餡も簡単です。ごま油を入れて熱したフライパンに、細かくカットしたネギとたけのこを投入。酒とみりんで味噌を溶き、加えて混ぜ合わせます。水分がある程度なくなるまで炒めたら完成。こちらも冷ましておきましょう。

〔作り方〕 1.寝かせておいた生地を6等分にする。 2.1つを手にとって伸ばし、好きな餡を生地の中央にのせる。餡があふれないように包んだら、平たい円形に形をととのえる。残りも同様。 3.米油をひいたフライパンを熱し、2を入れて、両面にこんがり焼き色がつくまで弱火で焼く。

4.蒸し器にクッキングシートやふきんを敷いて3をのせ、中火で10分くらい蒸す。

オリジナルおやきを楽しもう!

長野で食べられている「おやき」の具材は、長野名物「野沢菜漬け」のほか、野菜や山菜などを使った素朴なものが中心です。ですが、「これを入れなくてはダメ」「こういう風に作らないとダメ」といったルールや正解はないのが、「おやき」の魅力でもあります。

甘いものが好きな方なら、あんこや栗、かぼちゃなどを入れてスイーツ風にするのももちろんOK。子ども向けには、チーズやカレーなど肉まん感覚の具を入れるのもおもしろいかもしれません。

調理法も分量も自由に変えながら、自分だけの「オリジナルおやき」作りにチャレンジしてみてくださいね。

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