チャイルドマインダーという職業をご存知でしょうか?核家族化が進み、待機児童や保育士不足問題に直面している現在、チャイルドマインダーと呼ばれる職業について見ていきましょう。
チャイルドマインダーとは
出典:写真AC
チャイルドマインダーとは、家庭的保育を専門に行う少人数保育の専門職のことをいいます。チャイルドマインダーはイギリスが発祥とされており、日本国内では民間資格となっていますがイギリスでは国家資格となっています。
時に、チャイルドマインダーは「家庭的保育のスペシャリスト」と呼ばれることもあるようです。少人数保育の専門職なので、チャイルドマインダー1人に対して1~4人の子供を対応します。
チャイルドマインダーの仕事とは
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では、チャイルドマインダーの仕事内容について見ていきましょう。
チャイルドマインダーは、保護者に代わって自宅や訪問先で子供を預かり面倒を見ます。0歳~12歳までの子供が対象で、上記にもある通り3人まで子供を預かることができます。
よって、子供の年齢に合わせて仕事内容が変わっていきます。0歳児の場合はオムツを変えたり、決まった時間にはおやつやミルクをあげます。
6歳児などある程度自分で行動できるようになると、遊びや勉強の時間に補助を行います。
このように、少人数保育のスペシャリストであるチャイルドマインダーは子供一人一人と密に関わることによって、子供の性格や特徴を掴み、子供の思考力や自立心を育みます。
また、子供の健康や安全にも気遣うと同時に責任を持ち、保護者との信頼関係を築いていかなければなりません。
チャイルドマインダーと保育士・ベビーシッターとの違い
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チャイルドマインダーと保育士の違い
まずは、チャイルドマインダーと保育士の違いについて見ていきましょう。
上記にもある通り、チャイルドマインダーは民間資格ですが保育士は国家資格です。まず、この点で違いが見られます。よって、チャイルドマインダーは特定の講座を修了して試験に合格すれば誰でも取得することができます。
一方で、保育士は児童福祉法で定められた国家資格のため、あらゆる厳しい条件を踏まえたうえで資格を取得しなければなりません。
次に、チャイルドマインダーは少人数保育のスペシャリストですが保育士は集団保育のスペシャリストといえます。チャイルドマインダーは一人一人に合わせて保育を行いますが、保育士は集団での指導を得意とします。
また、チャイルドマインダーが自宅や訪問先で保育する一方で保育士は保育園や託児所など施設で子供の保育を行うという職場環境の違いもあります。
チャイルドマインダーとベビーシッターの違い
次に、チャイルドマインダーとベビーシッターの違いについて見ていきましょう。
上記にもある通り、チャイルドマインダーは自宅や決められた訪問先で子供を保育しますが、ベビーシッターは基本的に、毎度勤務先が変わるため様々な訪問先で子供を保育します。
さらに、チャイルドマインダーは基本的には初めから独立して個人で経営するため、給与体制や勤務時間を自由に設定することができます。一方で、ベビーシッターの場合は多くが会社に所属しているため、給与体制や勤務時間が決められています。
また、ベビーシッターは何も資格がなくても働くことができますが、チャイルドマインダーは資格がないと働くことができません。
チャイルドマインダーのメリット・デメリット
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チャイルドマインダーのメリット
チャイルドマインダーのメリットとして挙げられるのが、少人数保育のため子供と密に関われる点でしょう。子供の性格や特徴を掴み、成長を促していくチャイルドマインダーは、子供の保育だけでなく成長を見守ることもできます。
また、子供のことをよく理解しているチャイルドマインダーに保護者の方も安心して子供を預けることができるでしょう。
さらに、チャイルドマインダーは自宅開業が可能な職業であるため、ある程度の初期投資で開業することができます。また、個人経営になるため勤務時間や給与を自由に設定できることもメリットといえるでしょう。
チャイルドマインダーのデメリット
チャイルドマインダーのデメリット、つまり苦しいことや大変なことは身体的な負担が大きいことです。少数保育とはいっても、0歳児の赤ちゃんであれば抱っこしてあやし、3歳児くらいになると一緒に遊ばなければなりません。特に男の子は元気なので、相応の体力が必要となってきます。
また、個人営業であるチャイルドマインダーはメリットがある一方で経理や事務関係の仕事も一人で行わなければならないので、経験がない方は営業管理が大変難しいといえます。
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