保育士資格を取得するには|難易度・合格率・2019年試験日程

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

現在、保育園・保育士不足が深刻な問題となっています。保育園に子供を預けたい親御さんがいる一方で保育園と保育士の数がすくないためです。そこで、今回は選択肢が広がる保育士の資格についてご紹介します。

保育士資格とは


出典:写真AC

保育士として仕事をしたい場合、保育士資格が必要となってきます。保育士資格とは、国家資格で保育士試験を受験することによって取得することができます。児童福祉法18条の4では以下のように定義されています。

この法律で、保育士とは、第十八条の十八第一項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。

保育士資格ができるまでは「保母資格」というものが存在していました。1999年に保母さんが保育士に名称変更をして2003年に保育士資格が出来ました。

保育士資格は厚生労働省による国家資格なため、様々な場面で活躍することができます。

しかし、保育士資格を取得できたからといってすぐに保育士として働けるわけではありません。資格取得後に、当道府県知事に申請を出して保育士登録簿に登録され保育士証を与えられて初めて保育士として働くことができます。

保育士試験の受験資格とは


出典:写真AC

保育士資格を取得するには、保育士試験を受験して合格しなければなりません。そこで、保育士試験を受験する際の受験資格を見ていきましょう。

①大学に2年以上在学し62単位以上修得した者、または高等専門学校を卒業した者

②大学に1年以上在学し年度中に62単位以上修得することが見込まれると当該学校長が認めた者

③短期大学の卒業者または卒業見込み者

④高等学校の専攻科を卒業した者または卒業見込み者

⑤2年以上の専門学校の卒業者または卒業見込み者

⑥平成3年3月31日までに高等学校を卒業した者または平成8年3月31日までに高等学校保育科を卒業した者

⑦中学または高校を卒業しており、児童福祉施設において2年以上の勤務で、総勤務時間数が2880時間以上、児童の保護に従事した者

⑧児童福祉施設において、5年以上の勤務で、総勤務時間数が7200時間以上、児童の保護に従事した者

以上が主な受験資格となります。また、受験可能年齢の上限は設けられていませんので、以上の条件どれかを満たしていればどなたでも受験することができます。

保育士資格を取得する方法


出典:写真AC

保育士資格を取得するには、主に2つの方法があります。

1つ目は、厚生労働省が指定する専門学校・短期大学・大学で所定の科目・課程を履修・修了し卒業時に取得する方法です。学校に通って所定の科目を履修・修了すれば卒業時に資格を得られるため、保育士試験を受験しなくても良いのです。

しかし、学校に通う時間や大きな費用がかかるため、社会人や主婦の人にとっては難しい方法といえます。

2つ目は、1年に2回実施される保育士試験を受験し、合格することで取得する方法になります。通信教育や独学で勉強し、受験することになります。通信教育はテキストが用意され、疑問点解決や添削も行ってくれるため勉強しやすい環境となるでしょう。

また、法改正などにも迅速に対応してくれるため、情報提供に困らない点もメリットといえます。独学の場合は、自分を律して勉強ができ情報網に目を光らせている人に向いているといえます。また、自分に合った市販のテキストや参考書を見つけなければなりません。

保育士試験の難易度と合格率


出典:写真AC

保育士試験は国家資格の中でも比較的難しいとされています。合格率は平均して約10~20%となっており筆記試験と実技試験それぞれの合格率を見てみると、筆記試験が10~20%で実技試験が80~90%となっています。最初の筆記試験を合格しなければ実技試験を受験することはできません。

また、筆記試験では9科目あり、9科目すべて6割以上取らなければ合格することはできないため、合格することが難しいのです。しかし、合格した科目は3年間有効なので不合格になった科目のみ受験して数年かけて合格する、ということも可能です。

以下の表は平成27年度~29年度までの合格率を、厚生労働省の資料を基に作成したものです。

平成27年度 平成28年度 平成29年度
受験者数 46,487人 70,710人 62,555人
合格者数 10,578人 18,229人 13,511人
合格率 22,8% 25.8% 21.6%

保育士試験の内容


出典:写真AC

保育士試験の内容としては、筆記試験が9科目で合格すると実技試験を受験することができます。試験内容の詳細は、以下の通りです。

【筆記試験】

(1)保育の心理学(2)保育原理(3)児童家庭福祉(4)社会福祉(5)教育原理(6)社会的養護(7)子どもの保健(8)子どもの食と栄養(9)保育実習理論

【実技試験】

(1)音楽表現に関する技術(2)造形表現に関する技術(3)言語表現に関する技術
※3つの中から受験者が希望する2分野を選択

以上の科目が試験内容となります。なお、筆記試験はマークシート方式の択一式の試験となっており、すべての科目を6割以上取らなければ不合格となります。

また、すべての科目が合格できなくても、合格した科目は3年間有効になるので次の年度に引き継ぐことができます。ただし、(5)教育原理と(6)社会的養護は2科目とも合格点をとらないと不合格とみなされるので注意してください。

また、幼稚園教諭免許を取得し、3 年以上かつ4,320 時間以上の実務経験がある方は特例制度によって筆記試験科目が免除されます。

実技試験について、(1)音楽表現に関する技術とは、提示された課題曲を楽器で弾きながら歌う試験になります。楽器はピアノでなくてもギターなどでもかまいません。歌が上手い下手に関係なくリズムに気を付けて大きな声で歌えていれば十分合格できます。

(2)造形表現に関する技術とは、試験当日に会場でお題を提示され時間内に絵を描くという試験です。過去問を見て練習すると良いでしょう。

(3)言語表現に関する技術とは、提示された課題の話から1つ選んでお話をするという試験です。目の前に20人の子どもに読み聞かせをするつもりで話さなければなりません。絵本や人形などの持ち込みは禁止となっており、その人自身の顔や声の表現力が見られます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加