クラフトビールのブームが拡大中の日本。国内には、海外に負けないすばらしいビールをつくる醸造所がどんどん増えてきています。日本酒のイメージが強い新潟もまたしかり、老舗から新進気鋭のブランドまで多彩な地ビールがそろいます。新潟へ旅行に出かけたらぜひ、駅のおみやげ専門店や酒屋さんをのぞいてみて。今まで知らなかったおいしい「新潟ビール」に、たくさん出合えるはずです。もちろん、商品によってはお取り寄せも可能ですよ。
新潟の地ビール事情
おいしい空気とうつくしい水に恵まれた新潟には、郊外を中心にブルワリーが点在しています。フレッシュな地ビールを食事と合わせて飲めるように、ほとんどのブルワリーに本格レストランが併設されているのも特徴です。クラシックなタイプのビールだけでなく、フルーツやハーブ、スパイスなどを取り入れた個性派フレーバーや、季節限定のビールなども多く見かけるようになりました。
おみやげに喜ばれる、オススメの地ビールをご紹介♩
スワンレイクビール
毎年たくさんの白鳥が飛来する、阿賀野市・瓢湖（ひょうこ）の名前にちなんだ「スワンレイクビール」。豪農の館に開設されたブルワリーで、アメリカやシアトルなど海外のビール大会においてメダルを受賞するなど、世界的な注目を集めているんです。ホワイトスワンヴァイツエン、スワンレイクバーレイなどのネーミングはもちろん、どのラベルも洗練されていて目をひきます。
定番フレーバーのひとつ、「アンバースワンエール」は、アメリカ産ホップの複雑な苦みとカラメルのような優しい甘さが際立つビール。ビアグラスに注いで、その美しい色合いを目で見て楽しむのもいいですね。また、個人的に好きなのが「越乃米こしひかり仕込みビール」です。お米にしか出せない軽い口当たりとドライな後味で、ごくごく飲めちゃいます。
エチゴビール
地ビールとして日本ではじめて製造されたといわれるのが、この「エチゴビール」。ビールグラスを持った可愛らしいヤギのイラストがトレードマークです。新潟県内はもちろん、県外でもデパートや高級スーパーなどに数多く流通しており、その人気がうかがえます。ピルスナーやペールエール、スタウトといった定番モノからFRYING IPA（フライングアイピーエー）など通好みのものまで、幅広いラインナップからチョイスできるのが魅力のひとつです。
万人受けしそうな「ピルスナー」は、香り高いチェコ・ザーツ産ホップを使用した麦芽100％のプレミアビール。ほどよいコクとシルキーな喉ごしで、合わせる料理を選びません。また、トランペット奏者が描かれた渋いパッケージの「スタウト」もオススメ！ カカオのような甘みの後に、柔らかく舌を包みこむような苦みが余韻をもたらしてくれます。
八海山泉ビール
日本酒の「八海山」で有名な八海醸造が手がける「八海山泉ビール」の工房は、レストランやフィッシングパーク、ガーデンなどからなる複合施設「泉ヴィレッジ」内にあります。伝統的なジャーマンスタイルを、和食にも合うように飲みやすく仕上げた、新潟ならではのビールを製造しています。シンプルかつこだわり抜かれたおしゃれなパッケージは、素敵なおみやげになりそうです。
ビールの種類は「ピルスナー」「アルト」「ヴァイツェン」の3つと決して多くはありませんが、麦芽の特性をていねいに引き出した、日本人好みの味わいです。イチオシは「ヴァイツェン」！フルーティーな味わいから連想されるとおり、ほんのりと濁ったレモン色で、きめ細かいフワフワの泡が特徴。小麦を原料に使用しており、すっきりと爽やかな飲み心地は、これからの季節にぴったりです。
日本酒だけじゃない新潟ビールを粋に語る
「新潟のお酒といえば日本酒でしょ！」という方も多いと思いますが、新潟にもおいしい地ビールがたくさんあるのをお分かりいただけたでしょうか。新潟出身の筆者も、帰省のたびにさまざまなフレーバーを試したり、インターネットサイトでお取り寄せして自宅で楽しんだりしています。旅のおみやげに何本か買って帰り、家族や友人とあれこれ飲み比べるのも、きっと素敵な思い出になるはずです。
