出典:Pixabay 足場とは、主に建築現場などで使われ、高所で作業する際に安全に効率的に作業をするための踏み台として組み立てられる、仮設の構造物のことを指します。 どんな建物の工事でも安全な設備がなければ作業することができません。そこで、足場が活躍するのです。つまり、足場は建設作業での縁の下の力持ちといえます。 足場の歴史 出典:Public Dmein Pictures 足場の歴史は古く、紀元前2500年頃のエジプトまで遡り(さかのぼり)ます。皆さんもご存知の大建造物ピラミッドを建てる際も足場を使ったと言われており、建設とは切っても切り離せない関係です。 そのほかにも、紀元前300年に建設が始まり、1,900年かけて完成した万里の長城も足場を使って建設されたといわれています。 日本で、足場が登場する最も古い記録は、平城京に都が置かれた奈良時代、757年に「高いところに登る足がかり」という意味のある「麻柱(アナナイ)」という言葉が登場しています。 足場職人になるには? 出典:Pixabay 足場の組み立てには、「足場の組立て等作業主任者」という資格があります。 張出し足場や高さ5メートル以上の足場を組み立て・解体・変更する場合の指揮監督者となるための資格で、この資格を持つ人が指揮監督しなければ、足場の組み立てを実施することができません。 ほかの現場を回っている等の状況でも、作業主任者不在の状況で作業をすることは違法となります。 資格の取得は、講習の受講と修了試験の合格により取得でき、3年以上の実務経験か、土木、建築などの専攻で学校を卒業した上で2年以上の実務経験を積む必要があります。 足場の組み方とは 出典:Pixabay 足場を組む際は、建造物の基礎しかない状態で行います。最初の作業は、作業しやすいように資材を準備していく作業の「間配り」です。作業に夢中になるあまり資材が道を防ぎ、効率を落としてしまったり、万が一のトラブルの際に逃げ場を失ってしまうことが考えられるため、「安全通路」というものを確保するようにします。 準備ができたらまず初めに、敷盤を釘で固定し、足場に加わる負荷を受け止めて足場が崩れるのを防ぎます。そして、ジャッキベースと呼ばれる高さが調節できる部品を取り付け、支柱を挿入します。 次に、「根絡み」と呼ばれる作業により建物の基礎をかこっていきます。支柱の際下端となり、いわば、足場の基礎だといえるでしょう。 続いて、段差が出ないように「踏板床」を設置していきます。鳶職人さんが歩くところですね。また、踏板床を設置する際、建物から足場までの隙間が30cm以内となるようにします。これは、隙間から人が落ちてしまうのを防ぐためです。 そして、踏板床から75cm~90cmのところに手摺(てすり)を設置していきます。また、階段や梯子(はしご)も設置していきます。 続いて、足場の横揺れを防止するために角度45度の傾きで交互に向きを変えて設置していきます。そして、足場を構成する最上部に左右均等の支柱に「火打ち」を設置します。 足場は様々な場面で活躍します。住宅を建設する際はもちろん、外壁や屋根を塗装する際にも欠かせません。そこで、外壁塗装ならおまかせ!の株式会社ビックメンダーをご紹介します。 【株式会社ビックメンダー】 住所:〒165-0027 東京都中野区野方4-18-15 電話番号:03-3385-8836 URL:https://www.10-tosou.com/
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出典:写真AC 「アル添」つまりアルコール添加や、加水によっても日本酒度は変わります。アル添については、清酒業界の悪習だと信じてやまない人もいまだに多いのですが、現代の多くの酒蔵では、こだわりを持ってアルコールを添加しています。 大吟醸など、アル添のおかげで華やかな香りが生まれるわけです。アルコールは比重が高いですから、これを添加すれば日本酒度は当然高くなります。逆に加水をすると、日本酒度は低くなります。この段階での調整は、日本酒度は大きく左右しますが、甘口・辛口については大きく変わりません。この点、日本酒度と味との関係性を些かややこしくしています。 日本酒の酸度とは 日本酒度は、その比重によって機械的に計測されるものですが、一方で人間の味覚というものは大変複雑です。日本酒の甘口辛口を決める要素には、日本酒度と別に計測する「酸度」もありますのでややこしいのです。 酸度とは、「酸っぱさ」の尺度ではなく、日本酒の製造過程で発生する「乳酸」「コハク酸」「リンゴ酸」など有機酸の含有量を計測したものです。 酸度が日本酒の味に与える影響 出典:写真AC 日本酒の酸度が高いと「芳醇」、酸度が低いと「淡麗」と感じやすくなります。一般的には「芳醇旨口」「淡麗辛口」というイメージがあるかもしれません。ですが日本酒度と酸度とは別の尺度なので、「芳醇で辛口」「淡麗で甘口」というお酒もあります。むしろ、同じ日本酒度のお酒で比較すると、酸度の高いお酒のほうが辛口に感じます。甘みが打ち消させるためです。 日本酒度による味わいの違い 日本酒度についてはご理解いただけましたか。日本酒度によって味わいが様々です。だからといって、お酒の美味しさが日本酒度ですべて決まるわけではありません。日本酒度の低いお酒や高いお酒など色々味わってみて、好みの味を見つけ出してみてはいかがでしょうか。 日本酒についてより深く知りたくなった方にはこちらがおすすめです。 山口の日本酒8選|あの大人気銘柄からスパークリング日本酒まで 【青森の日本酒8選】絶品を生む秘訣は寒い気候にあり 【富山の日本酒8選】富山の酒と食のイベント「バッカス富山」も紹介 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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東京といえば、林立する超高層ビル群、狭い空、急ぐ人……だけではありません。そんな「都会」らしい面も確かにありますが、実は意外にも緑が多い街なのです。「都会」「首都」といったイメージとは別の視点から見た、東京の知られざる必見スポットを紹介します。 意外と緑が多い街・東京 東京といえばどのようなイメージを思い浮かべますか?東京は日本の首都であり、また渋谷・六本木・新宿など高層ビルが立ち並ぶ日本有数の都会としてのイメージを真っ先に思い浮かべる人も多いのではないかと思います。 しかし、東京はそんな都会的なイメージだけでなく、他にも魅力がたくさんある場所なのです。なかなかいつもと同じ見方では違う魅力には気付けません。だからこそ、別の視点から捉えることが大切になってきます。例えば、都会的なイメージとは正反対の豊かな自然も、東京の魅力の1つに挙げられます。 今回は、そんな普段とは違った別視点から見た東京の魅力を見出せるような自然豊かな観光スポットをいくつかご紹介します。どれも都内近郊で自然に囲まれてリフレッシュしたい人におすすめです。 東京別視点ガイド① 等々力渓谷 出典:写真AC 1つめの観光スポットは、等々力渓谷です。等々力渓谷は世田谷区という都内の中心部に位置しながら、都会にあるとは思えないほど自然に溢れているのが特徴の観光スポットです。 等々力渓谷の魅力の1つとして、四季折々の自然の景色を味わうことが出来る点が挙げられます。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉が綺麗な場所なので、シーズンごとに足を運んで変化を楽しむのがおすすめです。 2つめは、歴史を感じることが出来る点です。等々力渓谷にはいくつもの横穴古墳があるほか、900年以上もの長い歴史を持つ満願寺もあります。また満願寺の境内には、江戸時代の儒学者や書家として知られている細井光沢のお墓も安置されています。 東京別視点ガイド② 高尾山 出典:写真AC 2つめの別視点観光スポットは、高尾山です。高尾山は東京都の西・八王子市にある山で、毎年多くの観光客で賑わいを見せる人気の観光スポットです。季節ごとに木々が色を変えるので、紅葉狩りなどにも最適です。 高尾山の魅力は、本格的な装備がなくても登りやすい点にあります。リフトやケーブルカーで楽に山頂まで登ることができ、運が良ければ山頂で富士山を眺めることも出来ます。また高尾山は天狗信仰のある山としても有名なので、薬王院や天狗の腰掛杉、琵琶滝など天狗にまつわる観光スポットも必見です。 東京別視点ガイド③ 御岳山 出典:写真AC 3つめの別視点観光スポットは御岳山です。御岳山は奥多摩にある山で、元旦には初日の出を見るために多くの観光客が足を運びます。 そんな御岳山の魅力は、豊かな自然を感じることが出来る点です。例えば春にはタチツボスミレ・ハナネコノメ・アズマイチゲ、夏にはヤマオダマキ・ヤブカンゾウ・レンゲショウマ、秋にはキバナアキギリ・カシワバハグマ・コハウチワカエデ、冬にはジュウガツサクラ・コオリノハナ・ロウバイなどを見ることが出来ます。 ロックガーデン・七代の滝・綾広の滝など自然のエネルギーを感じられるスポットや、お犬様信仰にちなんで愛犬祈願を行なっている武蔵御嶽神社などもあり、見どころに事欠きません。 東京別視点ガイド④ 鳩ノ巣渓谷 出典:写真AC 4つめの別視点観光スポットは、奥多摩にある鳩ノ巣渓谷です。鳩ノ巣渓谷の最大の見どころは、さまざまなレジャーが楽しめるところです。 例えば釣りなら多摩川・大丹波川・海沢川などの渓流で、春先にはニジマスやヤマネ、イワナなどを釣ることができます。また釣り初心者には、竿やエサなど釣りに必要な道具が用意されている管理釣り場、氷川国際釣り場や日原渓流釣り場などがおすすめです。 また温泉施設も充実しており、湯治スポットとしても利用できます。釣りやウォーキングなどを楽しんで疲れたら、温泉に浸かって身体を癒すのがおすすめです。奥多摩温泉・麻葉の湯・松の湯温泉・鶴の湯温泉など様々な温泉があり、それぞれ違った効能があるので、身体の不調に合った効能の温泉に浸かるのもいいでしょう。 東京別視点ガイド⑤ 三原山 …
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秋田県は全国有数の米どころであり、良質な水源や酒造りに適した気候風土など、条件が整っていたため、昔から日本酒の生産が盛んです。 100年を超える酒蔵も秋田県内で3分の2以上ありますが、秋田県が現在のように全国的に日本酒の名産地として知られるようになったのは、大正時代あたりからです。今回は秋田の日本酒をランキング形式でご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。 秋田の日本酒とは Photo by Jun K 明治時代に酒造講習会で日本酒造りの新技術を受けた後、これを寒冷地である秋田向けに改良した結果、日本酒の品質が格段に向上しました。 そして、日本醸造協会が主催する第1回全国清酒品評会において一等賞となった後、大正時代には多くの品評会で秋田の日本酒が受賞しました。 秋田の日本酒おすすめ8選 出典:写真AC 秋田は県内が海岸部と内陸盆地に分かれており、冬に吹く北西季節風により、例年寒冷積雪になる地域です。 この時期は大気中の汚れが雪に付着して空気が澄み、雪で一定に保たれた室温が日本酒造りに最適な環境を生み出します。低温の時期が長期間続くため、麹の仕込みから発酵までじっくり時間をかける秋田流低温長期醗酵が可能です。 今回は秋田県ならではの製法で作られた秋田のおすすめの日本酒を価格や飲みやすさなどからランキング形式でご紹介します。ぜひ、こちらを参考にお好みの一本を見つけてみてください。 【1位】ゆきの美人 貴醸酒(720ml) 上品な香りとフレッシュな風味が特徴の一本 Photo by Tatsuo Yamashita 評価項目 評価 飲みやすさ ★★★★★ レア度 ★★★★★ 価格 ★★★☆☆ 「ゆきの美人」は小規模ながらも最新の設備で仕込み蔵の環境管理を行い、年間を通しての醸造を可能にしています。仕込み水にもこだわっており、太平山の湧水を2時間かけて汲み出し、後味の良さを実現しています。 ゆきの美人には複数の種類がありますが、大吟醸は上品な香りとフレッシュな風味が両立しており、米の旨みがしっかり感じられる仕上がりです。口に含むとしっかり広がるうまみや香りがありながら、爽やかで軽い喉越しとなっており、女性でも飲みやすいです。 種類 貴醸酒 …
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出典:写真AC 冬場の鍋料理や湯豆腐、焼きうどんや炊飯もこなせる、使い勝手の良い調理器具が土鍋です。土鍋で作られたと聞いただけで「いつもよりも美味しい」と感じる人も少なくないのではないでしょうか。 耐熱性の高い粘土を原料に作られている土鍋は、遠赤外線効果も高く美味しく調理できる反面、原料の性質上どうしても「吸水性」の問題が存在します。 土鍋の吸水性は「土鍋の中の水分が滲む」、「汚れや匂いを吸着する」、「割れの原因」などのデメリットを引き起こす原因となります。 そのため、新しい土鍋は使い始めに吸水する粘土の目をでんぷん質などで埋める必要があり、この作業を「目止め」と呼びます。 金属鍋には使い始めの処理が必要ないので少々面倒に感じるかも知れませんが、使い始めに目止めをすれば土鍋を長く使うことができ、使い込むほどに味も出ます。 目止めは土鍋の使い始めに欠かすことのできない大切な儀式のようなものだと言えます。 土鍋の使い始めに必要な「目止め」 方法① おかゆを使って 出典:写真AC 使い始めの土鍋に欠かせない目止めで、最もポピュラーな方法がお粥を炊く方法です。 「使い始めの調理前に必要なのでは?」と疑問に感じるかも知れませんが、お粥にはでんぷん質が豊富に含まれますので、お粥を焚きながら目止め処理ができる一石二鳥の方法です。 ○お粥を炊く目止めの方法最初に土鍋をしっかり水洗いし、よく拭いてから自然乾燥させます。濡れている状態で火にかけるとひび割れの原因となりますので、しっかり乾燥させるのがポイントです。 しっかりと乾燥したのを確認し、土鍋を8分目ほどの水で満たしてご飯を入れほぐします。弱火でゆっくり時間をかけてお粥を炊きます。炊き上がったら火を止め冷めるまで置いておきます。土鍋が十分に冷めてからお粥を取り出し土鍋を水洗いします。 ○お粥で目止めを行うポイント ・土鍋の水洗い後はしっかり乾燥してから使い始める→濡れたまま使い始めるとひび割れの原因となります。 ・火加減は弱火で炊く→火が強いと土鍋のひび割れの原因となります。 ・できあがったお粥は土鍋の中で十分冷ます→冷める過程でもお粥のでんぷん質が土鍋に吸収され目止めが行われます。 目止めの方法は他にもいくつかあります。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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出典:写真AC 天竜浜名湖鉄道はご存じでしょうか? 名前の通り、天竜川を渡り、浜名湖のほとりを走る静岡県の第三セクター鉄道です。 天竜浜名湖鉄道の唯一の路線は「天浜線」と呼ばれています。天浜線の起点は、東海道新幹線も停車する掛川で、ここから新幹線や東海道本線と離れて北に向かいます。 遠州森の石松の出身地「遠州森」を抜け、そして遠州平野の北側を走り、鉄橋で迫力ある天竜川を渡ります。その後、浜名湖の北側を通って再び東海道本線と合流します。 終点の新所原は、静岡県と愛知県との県境にある小さな駅です。東海道本線の二駅先は、大きな街を持つ豊橋駅です。天竜浜名湖鉄道の前身である国鉄二俣線は、戦争で東海道本線が砲撃されたときに備えたバイパス線として作られたと言われており、実際に1945年には2度、空襲の被害を受けた東海道本線のパイバスとして使われた記録があります。 現在の天竜浜名湖鉄道は、1時間に1~2本のディーゼルカーの走るローカル線です。天竜二俣駅構内の転車台と鉄道歴史館という鉄道ファンにも人気の施設はあるものの、比較的地味な鉄道路線と思われる天竜浜名湖鉄道、現在女性を中心に、大変話題になりつつあります。 天竜浜名湖鉄道のマリメッコ鉄道って何? Maiko.1124さん(@maico.n1124)がシェアした投稿 – 2018年 3月月28日午後7時32分PDT 天竜浜名湖鉄道の看板列車といえるのが、「スローライフトレイン」です。マリメッコ鉄道とも呼ばれています。マリメッコは、女性の大好きな北欧のライフスタイルブランドですが、スローライフトレインは、このマリメッコの生地でカーテンとヘッドレストカバーを作り、車内を覆っているのです。 列車自体の外観も、ベージュと茶色のレトロなデザインに塗り替えられています。スローライフトレインの運行日程は、天竜浜名湖鉄道の公式サイトに出ていますので、事前にチェックしてから出かけましょう。 スローライフトレインに乗るにあたって、運賃以外の料金は必要ありません。 天竜浜名湖鉄道・都田駅 naho.mintさん(@naho.mint)がシェアした投稿 – 2018年 4月月30日午前12時09分PDT 都田(みやこだ)駅は、天竜浜名湖鉄道の中間地点であり、浜松から来る遠州鉄道との乗換駅「西鹿島」から西に4駅目です。 もともと小さな無人駅に過ぎず、現在でも乗降人員が1日30名ほどの駅ですが、地元の都田建設(ブランド名はドロフィーズ)により、構内に駅カフェができました。 都田建設は、この地に「ドロフィーズキャンパス」という北欧タウンも構築しており、そちらを訪れる際の徒歩の玄関口が都田駅です。 ドロフィーズキャンパスにも、北欧風のカフェがあり、レストランやマリメッコショップがありますので、マリメッコ好きな方なら併せて訪れてみたいものです。 【行って、乗って、楽しい】絶対に訪れたいローカル線7選 【京都丹後鉄道】天橋立、コウノトリ、伊根の舟屋|丹後の名所を通る観光列車 黒部峡谷鉄道|トンネルをくぐると広がる、別世界の風景 【大正ロマン感じる列車】福島-新潟間を走るSL「ばんえつ物語」の魅力 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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道の駅はなぞのは、埼玉県深谷市にある道の駅です。1998年のオープンですが、20年経った2017年5月にグランドリニューアルオープンしました。 関越自動車道花園インターを降りて国道140号(彩甲斐街道)を西に1km強進んだ場所にあり、正面に設えられた大きな花時計が有名です。 また、道の駅はなぞのの営業時間や駐車場情報、アクセスは以下の通りです。 【営業時間】 ・7:00~19:00(年中無休) 【駐車場】 ・普通車:367台 ・大型車:42台 ・身障車:9台 ※駐車料金無料
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上司から、「君の作った資料は画竜点睛に欠いていて、すごく見にくいよ。」と言われたらどうしますか。 どのようにその資料を直したら上司の方が満足すると思いますか?そもそも、画竜点睛とはどのような意味なのでしょうか? お子様がいるご家庭の方は知っているかもしれませんが、日曜日の朝に放送していた番組では「画竜点睛!」という掛け声と共に変身する竜人のキャラクターがいました。 そのキャラクターが、もともとは不完全な状態での変身を余儀なくされていましたが、そのキャラクターが心身ともに成長した時、完璧な状態の変身が出来るようになりました。 その時から、変身するたびに画竜点睛と叫び続けていました。実は、この一連の流れが画竜点睛の本質を表しています。 画竜点睛の意味 出典:ぱくたそ 画竜点睛とは、物事の最後に加える大切な仕上げのことを指します。例えば、仕事でプレゼン用の資料を作っていたとします。文章は全て完成しましたが、大切な事がイメージしにくくて、文だけでは上手く伝わりません。 そこで、資料に図や表などを加えて資料を完成させました。これならば、相手の方にも伝えたいことがしっかりと伝わります。このように画竜点睛とは、なにかを完璧な状態にするために行う仕上げの事を指します。 画竜点睛の由来 出典:写真AC そもそも、この言葉の由来はどこから来たのでしょうか? 実は画竜点睛は、「歴代名画記」という中国の物語から作られた言葉です。こういった、昔話に基づいて作られた言葉を故事成語と言います。故事とは昔の物語のことで、中国の話から作られた故事成語がとても多いです。 さて、この言葉の由来となったお話を紹介します。 昔々、中国がまだ梁という名前だった時代に張僧繇(チョウソウヨウ)が武帝の命令で、金陵にある安楽寺の壁に竜を4匹描いていました。 ですが、彼は竜の目を描くことはありませんでした。彼曰く、竜に瞳を入れてしまうと絵画の竜が本物になってしまい、どこかへ飛んで行ってしまうらしいです。 実際に2匹の竜に瞳を入れると、驚くべきことに雷鳴を轟かせながら、2匹の竜は空へと昇ってしまいました。 瞳を入れてない2匹の竜は、まだ壁に絵として残っています。瞳を入れるという最後の仕上だけで、それ程の差がついたのです。 画竜点睛は、この話に基づいて作られた故事成語です。 画竜点睛の例文 出典:ぱくたそ 画竜点睛はどういった時に使えるのでしょうか? 一般的には、「画竜点睛に欠く」という表現がよく使われます。 例えば、最初に出した「画竜点睛に欠けた見にくい資料」とは、肝心なことが抜けているかどこかずれていて、相手に主旨がうまく伝わらない資料の事を指しています。 他にも、学校でのテストで完璧に答えたのに名前を書き忘れてしまった時なども「画竜点睛に欠けた答案用紙」と使うことができます。 逆に、一般的には「画竜点睛がしっかりとした資料」「上手く画竜点睛が出来ている作業」というような使い方はしませんが、意味としては誤りではありません。 画竜点睛の類義語・対義語 類義語には、「推敲」という言葉があります。この言葉も中国の物語が元となっていて、文章をより良い表現に修正を重ねて完成させるという意味になっています。例えば、プレゼンに用いるパワーポイントの文章をより分かりやすい言葉へと直していく作業のことを指します。 物事を完璧に仕上げるという点ではどちらも似ている言葉ですが、推敲は作業の途中に使う言葉で、画竜点睛は作業のラストに行う仕上げという違いがあります。 対義語には、「仏作って魂入れず」という言葉があります。 …
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信楽焼って聞いたことありますか?実は、日本を代表する六つの古窯の一つに数えられています。他の五つは、瀬戸、常滑、越前、丹波、備前です。日本の伝統工芸品の中でも特に人気の高い陶器なんです。 あの愛らしい表情のたぬきの置物から、味わい深い食器まで、幅広い製品が魅力的。この記事では、信楽焼の歴史や特徴、選び方までを詳しくご紹介します。信楽焼の世界にどっぷり浸かって、あなたも信楽焼ファンになってみませんか? 1. 信楽焼とは?その特徴と魅力 1.1 信楽焼の定義と歴史 1.2 信楽焼の特徴と魅力 1.3 信楽焼の代表的な製品 2. 信楽焼の制作工程 2.1 原料の調達と成形 2.2 釉薬と焼成 2.3 職人の技と伝統 3. 信楽焼の種類と用途 3.1 食器(湯呑、皿、鉢など) 3.2 花瓶と花器 3.3 信楽焼たぬき 3.4 その他の生活用品 4. 信楽焼の選び方とポイント …
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手打ちうどん田沼屋 二代目 田沼 健一(52) <ひもかわうどんとは> 群馬県桐生市の郷土料理。諸説あるが、ひもかわうどんの歴史は江戸時代までさかのぼる。きしめんのルーツでもある芋川(今の愛知県刈谷市)うどんが訛ったものだと伝えられている。 最大の特徴は幅広い麺であるということ。その太さは店により15mmから100mm以上のものまである。幅は広いが厚みは1mm程度と薄く、つるんとしたのどごしも特徴のひとつ。 群馬県桐生市は『西の西陣、東の桐生』と呼ばれ、特産とされる絹織物で有名だ。そんな中、一際目立つ郷土料理がある。それがひもかわうどんである。 手打ちうどん田沼屋の二代目である田沼健一は商社から家業を継いだ異色の経歴の持ち主。そんな彼が惚れ込んだひもかわうどんの魅力を彼の人生と共に話を伺った。 30歳未経験でうどん職人に 「学生の頃は海外に憧れていて、大学卒業後は輸出入をしている商社に入社しました。その会社には6年ほど勤めましたが、30歳の時に自分の家業を継ぎました」 当時は特に親から継げと言われているわけでもなく、むしろやりたくなければ無理にやることはないと言われていたという。ではなぜ転職を決意したのか。 「昔は桐生市に100件以上うどん屋があって、町自体がそういう文化の町だったんですよね。だから小さい頃からいずれやるんだろうなという感覚があったんですよね」 30歳にして手打ちうどんの田沼屋の二代目となり、職人として新たなスタートを切った田沼さん。当時の大変だったことについて聞いた。 「技術習得は大変でしたね。全然教えてくれなかったですからね」 30歳で職人の世界に入ると周りにはなかなか頼れない。大変ではあったが、意外にも辛いと思ったことはなかったという。 職人としてのこだわりとは 現在は52歳。家業を継いでから20年以上経ち、立派な職人になった田沼さん。こだわりについて聞いた。 「地産地消という言葉が流行っていて、みんな地元の食材を使いたがるんですよね。でも僕は自分がおいしいと思った食材しか使わないですね」 田沼屋の小麦は地元である群馬産ではなく、北海道産を使用しているそうだ。 「職人といえば長年の経験で培った感覚で調理するイメージが強いと思いますが、感覚だとその日の体調によって、どうしてもずれが生じるんですよね」 「だから僕はデータをしっかり取っています。塩水においても季節ごとに濃度を変えていますから」 様々なこだわりを答えてくれた。他にも他店に負けない強みが田沼屋にはあるという。 職人のイメージに縛られない 「昔からの職人はかなり閉鎖的なんですよね。僕は新しいことにチャレンジすることが多くて、職人だからといってうどんを作るだけではなく、新商品の開発や東京の祭事などイベントごとにも積極的に参加しています」 サラリーマンという経験があるからこそできることが田沼屋の強みだという。 ※田沼屋のお土産品『一反御麺』 最後に田沼さんの今後の目標について聞いた。 ひもかわうどんを有名にしたい 「ネットやイベント活動を通してのPRが実ったのかわからないですけど、ここ数年でメディアもよく取り上げられることも多くなりました。この調子で自分の店を大きくすること、同時にひもかわうどんを有名にしたいですね」 実際、田沼屋にはテレビ、ラジオ、雑誌に取り上げられている実績がある。 …