落花生の収穫時期と保存方法をチェック!|収穫のコツ・乾燥方法

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落花生を日本でいちばん生産している都道府県をご存知でしょうか。正解は千葉県です。なんと千葉県の落花生の収穫量シェアは、78%もあるのです。日本のほとんどの落花生が千葉で作られているといっても過言ではないんですよ。

最近では、家庭菜園で落花生を栽培する人も増えています。そんな落花生をおいしく食べるための正しい収穫時期や、保存方法は知っていますか?

この記事では、落花生の収穫時期や保存方法についてご紹介していきますね。

落花生の収穫時期はいつ?

千葉県産落花生 高級殻付き煎りたて 400g 2,980円(100g745円)

落花生にはいくつかの種類があり、旬が違ったり、気候や環境によっても時差があったりします。最も収穫時期が早いのは、9月初旬頃。遅いものだと11月頃になる種類もあります。

一般的に落花生は、種まきからおよそ130日で収穫時期を迎えます。葉っぱや茎の部分が少し枯れて、黄色くなってきたら収穫の合図。収穫のタイミングを逃すと、土の中にさやが残ってしまうので、見極めが重要ですよ。

落花生を収穫するコツ

生・小粒落花生 無添加 2kg1,680円(100g84円)

落花生を収穫する場合は、サツマイモと同じように、試し掘りをしてから収穫するといいでしょう。試し掘りをする場合、収穫の5日前に行うのが理想的です。

株元の土を少し掘ってみて、さやが大きく成長して網目がはっきりと出ていれば、収穫のベストタイミング。網目がくっきりしているさやは「上さや」と呼ばれます。もし、網目がまだ出ていなければ、収穫には少し早いのでそっとしてあげてくださいね

収穫方法は、株元を手でしっかりと持ち、一気に引き抜きましょう。このとき、失敗すると土の中にさやが残ってしまいます。失敗するのが不安な場合は、一度スコップを使って株の周りの土全体を持ち上げ、株元から引き抜くのがおすすめです。

落花生を収穫後洗うのはNG?


Photo by Hajime NAKANO

土の中から収穫したばかりの落花生は、当然土だらけですよね。しかし、いわゆる「ピーナッツ」の状態にしたいのであれば、ここで洗ってしまうのはNG。掘り起こした落花生は、そのまま乾燥させましょう。もし、新鮮な状態のまま塩茹でして食べるのであれば、洗ってしまっても構いません。

収穫直後の落花生の食べ方

収穫したあとの落花生は、生のままでは食べられません。必ず加熱調理が必要です。

収穫直後の新鮮な落花生は、そのまま塩茹でして食べられます。これは新鮮だからこそ食べられる方法ですよ。

収穫した落花生をすぐに食べたいならば、天日干しはせず、すぐに株からさやを外します。大きな鍋にたっぷりの水とひとつまみの塩を入れたら、沸騰させましょう。お湯が沸いたら落花生を投入し、30~40分ほど茹でて、香ばしい香りがしてきたら完成です。

乾燥できたかどうかの目安は?

収穫したばかりの落花生は、キレイなピンク色。水分を多く含んでいるため、パンパンに膨らんで殻の中に実が詰まった状態です。乾燥して水分が抜けてくると、中の実が小さくなります

落花生を振って中の豆が「カラカラ」と音を立てるようになれば、しっかりと乾燥した合図。ゆっくりと風通しの良いところで乾燥させることで、落花生の実に含まれるデンプンが糖分に変化し、甘みが増すメリットもあるんですよ。

おやつ・おつまみにスーパーフードの落花生

落花生には、便通を促すオリゴ糖や血糖値の上昇が緩やかな低GI値です。1日20粒を毎日食べることが健康面でおすすめなようです。おやつやおつまみにお菓子を食べたくなるところで、週に何回か落花生に変えてみることで健康的な生活を送れるでしょう。

粋編集部で厳選した高級落花生からお得な大容量な落花生を紹介します。

一つ目は、落花生で有名な千葉県の中でも、ブランド化している八街産の落花生です。

特徴:国内産・殻付き・煎りたて・素焼き・高級・パッケージデザイン◎

価格:1,100円 120g(100g916円)

価格:2,980円 400g (100g745円)

パッケージデザインが良く、ブランド地域なので、健康志向やお酒好きの方への手土産に最適です。

2つ目は、大容量かつ低価格のお得な落花生です。神戸の老舗みの屋が選別・加工・出荷まで行なっているため、安心です。

特徴:素焼き・無塩・無植物油・酢ピーナッツ可

価格:997円 500g(100g199円)

価格:1,497円 1kg(100g150円)

一つ目の高級落花生と、こちらのお得な落花生を食べ比べてみるのもいいですね。

おいしい落花生を食べてみよう

収穫した落花生は、どんなに正しく保存しても、1年経てば古くなってしまいます。乾燥させた生の状態であれば、1年以上保存できますが、せっかくの香りがだんだん減少してしまうもの。焙煎すると香りが抜けるスピードはさらに早くなるので、最適な保存方法でもなるべく早く食べきることが重要なのです。

ぜひ、正しい収穫時期や保存方法を理解して、秋のとれたてでおいしい落花生を味わってみてくださいね。

ここからは、落花生の収穫などの豆知識に戻りたいと思います。

収穫後の最適な保存方法


出典:ウィキメディアコモンズ

落花生は収穫後、「乾燥させてあるか」「焙煎してあるか」「茹でているのか」によって、最適な保存状態が変わってきます。それぞれのケースによる最適な保存方法を知っておきましょう。

冷蔵保存

収穫したばかりの生落花生は、水分を多く含んでいます。これを保存したい場合、最適な場所は、冷蔵庫の野菜室または冷蔵室。傷みやすいので、1週間以内に調理することが望ましいでしょう。

落花生には、脂肪分が多く含まれています。この脂肪分が酸化しやすく、一旦酸化してしまったら、本来の風味が死んでおいしく食べられなくなってしまいます。そのため、保存するときは密封容器に入れてから冷蔵庫に入れ、なるべく早く食べるようにしましょう。また、サヤから取り出した状態で密封容器に入れるのもおすすめです。

乾燥させた落花生であれば、高温多湿を避けた冷暗所で保存する必要があります。そのため、一般家庭では冷蔵庫が最適でしょう。しかし、野菜室は高湿度なので向いていません。乾燥処理した落花生は、適切に扱えば1年以上保存することが可能です。

焙煎加熱すると、賞味期限が一気に短くなってしまうので、使う分だけを調理して残りはそのまま冷蔵庫に保存するのがベスト。煮る・茹でるときは、まず1日水につけて戻してから調理するといいでしょう。

冷凍保存

乾燥落花生は、冷凍保存するとより高品質なままの長期保存することが可能です。落花生はサヤごと塩茹でにし、サヤごともしくは剥き実にして小分けし冷凍しておきます。解凍する際は、自然解凍するか電子レンジにかけます。

ただし、サヤから出した状態の場合は、裸で冷凍保存すると渋皮が剥けやすくなってしまいます。そのため、ビニール袋に密封してから冷凍し、解凍するときは密封したまま自然解凍しましょう。

収穫したばかりの生落花生を茹で落花生にしたい場合、一般家庭では冷凍保存が最適でしょう。数日中であれば冷蔵庫でも大丈夫ですが、冷凍庫に入れておいて食べる分だけレンジで1〜2分温めて解凍する方法が、長くおいしく保存できます。水分をとても多く含んでいるので、常温では3日も持たずに悪くなってしまうでしょう。

乾燥して保存

完成させた落花生を焙煎した場合、粗熱が取れるのを待って、ガラス瓶や空き缶などに入れて保存します。

焙煎した落花生は、匂い移りしやすいので、できるだけ匂いのついていない保存容器に入れてくださいね。また、湿気に弱いので、乾燥剤も一緒に容器の中に入れておくと、4〜6カ月はおいしく食べられるでしょう。

収穫後の乾燥方法


出典:Flickr

収穫後すぐに食べないのであれば、落花生は乾燥させる必要があります。というのも、落花生は非常に湿度が高いので、そのまま袋に入れて保管すると、カビが発生しやすい状態になってしまうからです。

地干し

まずは、乾燥方法として「地干し」という段階を踏みます。木の部分が下、実を上にする形で天日干しにするのです。5日から1週間ほど干していると、自然に泥は乾いて落ちてきます。中の水分を飛ばして完全に乾燥させることで、カビの発生を防いで長期保存が可能になるのです。

野積み

次に、「野積み(ボッチ積み)」と呼ばれる段階に移ります。

地干しまでの間に乾燥が不十分な場合、過湿になってしまって、さやの中でカビが発生してしまう可能性があります。そうならないためにも、地干しでしっかり乾燥させてくださいね。

野積みも晴れた日に行います。悪天候時は避けてください。野積みは、人の高さまでに高く積み上げるのですが、高すぎると過湿となってしまうので注意が必要です。実の部分を内側にし、茎葉部分を外側にして、円筒上に積み上げて下さいね。上部にムシロや稲わら等をかけて雨を防ぎ、さらに自然乾燥させます。

上にビニールシートを被せているものもありますが、湿気がこもりにくいムシロや稲ワラの方が適しているでしょう。量が多くない場合は、地干ししたあと、乾燥はハウスの中で行うことも可能です。じっくり1カ月程度かけて乾燥させることで、落花生から渋みが抜けるだけでなく、甘味が増して味わい深くなります

落花生の連作はNG

落花生は連作するには向いておらず、同じ土地で栽培するには、1~3年あけることが望ましいでしょう。なぜなら、連作障害を起こし、うまく育たなくなってしまうため。

連作障害とは、同じ土壌に同じ作物を作ると、育ちにくくなったり、病気にかかりやすくなったりすることです。土の中の栄養バランスが崩れ、生育障害や特定の病原菌が増えてしまうので、引き起こされてしまうのです。これを防ぐには、数年の間隔を置くか、ほかの品種を栽培して土壌をリセットすることが必要ですよ。

落花生の栽培・収穫・加工についてもっと詳しく知りたい方はこちらの本がおすすめです。

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